(天王寺にて)先日、関東に住んでいる友人が大阪に訪ねてきてくれました。「大阪名物を食べたい」ということで、滅多に行かない粉もの屋さんに行き、お好み焼きを美味しく頂きました。
余談ですが、店員さんから「本日、生卵一個サービスです」と言われたので追加して、元々ついていた生卵と合わせて卵を二個もいただき、とてもクリーミーな味わいとなったのでした。(あと、生地にも卵が使われていますよね。)

(前回までの記事
1年を健康に過ごすために その1
1年を健康に過ごすために その2
黄帝内経から考える「健康」 その3

こんにちは、大原です。
前回は、素問の上古天真論(第1)の内容から、
養生をわきまえている人は肉体が容易に衰えず、
高齢になっても子を産むことができる
という内容をみていきました。
実際に高齢で出産されている方もいらっしゃるようですが、
身体を若く保つ努力を何かされているのでしょうか。気になりますね。

さて、上古天真論(第1)の内容に、
心が安らかな境地に達すれば、
身体が早く衰えてしまうことがないという
記述がありますのでみてみましょう。

黄帝内経 素問
上古天真論(第1)より抜粋

是以志閑而少欲、心安而不懼。
形労而不倦、気従以順。
各従其欲、皆得所願。
故美其食、任其服、楽其俗、高下不相慕。
其民故曰朴。
是以嗜欲不能労其目。
淫邪不能惑其心。
愚智賢不肖不懼於物。
故合於道。
所以能年皆度百歳、而動作不衰者、以其徳全不危也。

(読み)
これをもって、志(し) 閑(かん)にして少欲、心安らかにして懼(おそ)れず。
形 労するも倦(う)まず、気 従いてもって順。
おのおのその欲に従いて、皆願う所を得る。
ゆえにその食を美(うま)しとし、その服にまかせ、
その俗を楽しみ、高下(こうげ)相(あい)慕わず。

その民 ゆえに朴と曰う。
これをもって嗜欲もその目を労することあたわず。
淫邪もその心を惑わずことあたわず。
愚智(ぐち)と賢不肖(けんふしょう)と物に懼(おそ)れず。
ゆえに道に合(ごう)す。
よく年 皆百歳を度(こ)えて、動作衰えざるゆえんの者は、
その徳(とく)全くして危(あや)うからざるを以てなり。

ここは
古代の養生・修養の道理を深く理解した人が
民衆を教え導くにあたって述べたものです。

(意味)
(心が静かで安らかになると、)
・欲望が少なく、心が安定していて恐れることがない。
・身体を働かせても過度に疲れることはない。
・食べた物を美味しく思い、着ている物を心地よく思い、習わしを楽しみ、位の高低をうらやむことなく、素朴で誠実である。
・嗜欲(正しくない嗜好)やよこしまな考えも心を惑わさない。
・どのような人や物事に対しても恐れない。

以上のような習慣が養生の道理に合致するので、
古代の人は年齢が100歳に達し、しかも動作が衰えなかった。
これらの徳が、病を引き寄せず、危げない健康な状態を保つのです。

となると思います。
古代の人は、養生の道理に合致するような
心持ちだったのでしょう。
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さて、現代でも100歳を越えて元気に過ごしている方は
多くいらっしゃいます。
インターネットで調べてみると、
世界記録は122歳まで生きられたとされている
フランス人のジャンヌ・カルマンさんという女性の方のようです。

日本人では、
大阪生まれの大川ミサヲさんという女性の方が
2015年にお亡くなりになられ、
117歳まで生きられたそうです。
皆さんご存知でしたでしょうか?

大川さんは、骨折以外は大きなご病気などには
かかったりしなかったそうで、
健康の秘訣について色々な記事が出ていますが
・新聞を読む(世間のニュースに関心をもつ)
・嫌なことをひきづらない
・睡眠時間を8時間はとる
・おいしい食べ物を食べる
・ゆっくり過ごす
ということのようです。

しかし、記録には残っていませんが、
もっと長く生きているという方もいらっしゃるようです。
どこまでが本当なのか分かりませんが、
中にはタバコやチョコレートを好んでいたとされる方もいらっしゃいます。

今回調べてみて、世界は広いと感じましたし、
日本で、しかもここ大阪で、つい最近まで
記録的に長く生きられた方がいらっしゃったことを知り
感慨深く思いました。

続きます。

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