どうも、為沢です。
最近すごい寒いですね。
今年の冬は寒すぎて家にこもりがちになるので
勉強に打ち込もうと思うのですが、
鍼灸関連の欲しい書籍は絶版になっていることが多いんです。
時間があれば古本屋さんを巡り
色々書籍を探し歩いて運動不足も解消しようと思います。
大阪にも神保町のような古本屋街ってないんですかね?
良い古本屋さんがあれば是非、教えて下さいませ。
では、今回は望診No.6 咽喉を御紹介致します。


咽喉
咽喉は肺胃の門戸で呼吸と飲食の通道で、
諸経脈と連絡しているため
咽喉の望診は肺・胃・腎の病変を診る事ができます。
正常の咽喉は、淡紅色で潤いがあり、腫脹や疼痛がなく
呼吸・発声・嚥下など機能が円滑に行われます。
外感熱病により
咽喉が赤く腫れ痛みを伴うものは
肺熱か胃熱によるもので、
これに、びらん・潰瘍を呈して黄白色の膿苔を伴うのは
乳蛾(にゅうが…乳頭あるいは蚕のような形状の扁桃腫脹が
咽喉両側に生じる症候のこと)といい、
肺胃の熱毒壅盛で起こります。
嬌嫩な紅色で腫脹疼痛が軽度のものは腎虚陰火旺が多く、
咽喉が大きく腫脹し淡紅色を呈するものは、痰湿凝聚であります。
淡紅色で腫脹がなく軽度の痛み・掻痒・乾咳が反復するものは
気陰両虚の虚火上浮に多く診られます。
偽膜は潰瘍・びらんの上部を覆う膜状の苔で
容易に拭い去ることができ、再生しないものは
胃熱による軽症のもので
強靭で薄利が困難であり、無理に剥離しようとすると出血し
すぐ再生するものは白喉(ジフテリア)で重症であります。
これらは肺胃熱毒により陰津が灼傷されて発生されます。
咽喉の望診は肺・胃・腎の病変が診られると述べましたが
梅核気(ばいかくき…咽に梅の種がつまっているかのような
異物感があり、吐こうと思っても吐き出せず、飲み込もうと思っても
飲み込めない病証のこと)などは肝気が鬱滞して
気鬱から痰が生じ、痰と気が咽喉で交わり阻滞することによって
発症するので、肝の病変も診ることができます。


参考文献:
『中医診断学ノート』
『基礎中医学』
『中医基本用語辞典』  東洋学術出版社
  為沢

2 コメント

  1. 喉の望診ってどうやってするんでしょう?
    舌を見せてくださいとは言われても口をア~ンとあけてと言われたことがないですが・・・
    (↑西洋医学ではよくありますよね。)
    いい古本屋さん、見つかるといいですね。
    大阪地元でない私は阪急梅田駅の古書街(?)しか知りませんが・・・。
    子供のころ近所にあったふるくさーい、お宝があるかもしれない、そして年代もののホコリもかなりありそうな古本屋さん、結構好きでした。
    今はもうあとかたもなくなってしまいさびしいです。
    電子書籍の話もよく聞きますが自分は紙の本のほうがいいです。

  2. 口の中から喉を望診するのではなく、
    そのまま喉を診て取ります。
    喉の腫脹や痩せ、皮膚のかさつきや発赤など
    御体が弱っている方はでてきます。
    かくいう私も体調崩すと喉に発赤や痒みが出ます。
    私の場合、腎気と肺気の弱りから発症しやすいです。
    古本街、阪急梅田にありますね。たまに寄りますよ。
    昨日さっそく古本探しに行きましたが
    目的の本が無く、違う本に魅かれ買ってしまいました。
    本屋さん行くとよく衝動買いしてしまいます。。
    電子書籍は読んだことないのですが
    一度iphoneで電子新聞を読んだことがあります。
    すごい目が疲れました。
    大変便利なのでしょうが、体には良くないですね。
    私も紙の方が好きです。
    ぽんたさん、いつもコメントありがとうございます。

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