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【古医書】素問を読む:其ノ三十三

どうも、新川です。 突然ですが、 電車好きが喜ぶイベントがあるそうです。 その名も、 『東日本チャリティーイベント万博鉄道祭り2012』 場所:万博記念公園 自然文化園 日時:3月10日(土)〜3月11日(日) 10:00〜16:30まで ・ ・ ・ 残念ながら診療時間とほぼかぶっているため、 今回は行けそうにありませんが、 各地の駅弁やB級グルメあり、ミニ電車の試乗ありと、 ご家族で行かれても楽しめるようです! さて、今回は 評熱病論篇についてです。 今回は、評熱病論篇について綴って参ります。 本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、 なるべく分かりやすくするため、 一部を抜粋して表現させて頂いております。 【評熱病論篇 第三十三】 【陰陽交】 黄帝が問う。 「※1温病に罹っていて、 汗が出た後もまたすぐに発熱し、 しかも脈はあわただしく速くて、 病状は汗が出るにも拘わらず平静であり、 さらに理由の分からないことをいい、 食欲が出ないというのは、 何という病気であるか。」 ・ ・ ・ ・ ※1温病〔オンビョウ、ウンビョウ〕 →四季それぞれの季節において、 温熱の邪を感受して引き起こされる各種外感急性熱病の総称である。 【症状・特徴】 ・発病が比較的急である・初期にかなり激しい熱象 ・病状の変化が速い・燥に変化し陰を傷つけることが多い ・・ ・ ・ ・ 岐伯が答える。「この病は陰陽交といいます。陰陽交は死症の一つです。」・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 黄帝がいう。 「どうかその道理を聞かせて頂きたい。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「人体から汗の出るのは、 食物(水穀)が胃に入り、精微が変化生成され、 この水穀の精微が充分であれば、邪気に勝って汗が出ます。 今、正気と邪気が骨肉の間に相い争って汗が出るのは、 これは邪気が退いて精気が勝ったからです。 ただ精気が勝てば、食欲も回復して再び発熱することはありません。 また発熱するのは、邪気がまた留まっているためです。 〜今、※2三種類の死症が出現して、一つも生の徴候が現れなければ、 汗が出てよくなるように見えても必ず死にます。」 ※2三種類の死症 →馬蒔の説 「汗が出た後、そのたびごとにまた熱が出て、 食べることができないのは一死である。 汗が出て脈がなお速く盛んなのは二死である。 発汗後にかえって狂ったようになって心〔こころ〕が おかしくなるのは三死である。」 (一死) 汗が出るのは、精気が邪気に勝ったことを示すものですが、 現在、汗が出てもすぐにまた発熱しているのは、邪気が正気に勝ったことを示しています。 飲食することができなければ、精気は欠乏して補給されません。 病勢が固定して治らなければ、もはやその生命が危険です。 (二死) また『熱論篇』の中にも、汗が出て脈がなお躁盛である者は死ぬ、といっています。 今、脈象と発汗とが対応しないのは、精気がその病邪に勝てないからです。 死の徴候はすでに明らかです。 (三死) まして理由のわからないことをいうようでは、こころが常態を失っているのであり、これも死症です。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【風厥】 黄帝がいう。 「身体の発熱する病気に罹り、 発汗、煩満がみられる。 煩満は発汗しなくても緩解する。 これは何という病気であろうか。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「汗が出て身体に発熱のあるのは、風邪によるものです。 汗が出ても煩満が緩解しないものは、下気上逆によります。 この病は風厥といいます。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 黄帝がいう。 「どうか詳しく聞かせて頂きたい。」 ・ ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「太陽は諸陽の気を主り、一身の表にあります。 このため邪気はまず太陽が感受するのです。 少陰と太陽は表裏の関係にあり、 このため少陰が太陽の発熱の影響を受ければ、 太陽経に随って上逆し、厥を成すのです。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 黄帝がいう。 「これを治療するのにはどうすればいいか。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「太陽と少陰の二経の経穴を刺し、同時に湯薬を服用させます。」 ・ ・ ・ ・ ・ 〔解説〕 張志聡の説 「思うに、この篇は陽熱の邪について論評し、 もっぱら陰精によって邪に勝つことをいう。 汗というものは精気である。 飲食物の精気から生ずるものと、 腎蔵の液から生ずるものとがある。 飲食物が胃に入って、その津液が体全体にゆきわたると、 汗がしんしんと出る。 これが水穀の精気(由来の汗)である。 また腎は水の蔵で、 五蔵の精を受けて貯えている。 貯えている精は、心の変化を受けて赤くなって血となるが、 その血から生じた液が汗となる。 これが腎蔵の精気(由来の汗)である。 こうしたわけで、前の節では汗が飲食物より生じると論じ、 後の節では風が腎蔵の精を傷つけることを論じているのである。」 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【労風】 ・ ・ 黄帝がいう。 「※3労風の病とはどのようなものか。」 ※3労風 →張景岳 の説 「労働によって風に損なわれたのである。」 ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「労風の病とは、 ※4肺の下に邪を受けるもので、その病状は頭や項が強ばり、 眩暈し、粘痰を唾すること鼻水のようで、悪風して戦慄します これが労風の病です。」 ※4肺の下に邪を受けるもの →呉崑の説 「邪を肺下から受けたのだから、 四椎、五椎、六椎の間にあるはずである。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 黄帝がいう。 「これを治すにはどうすればよいか。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「※5まず胸中をくつろがして通利し、 仰向けになれるようにします。 もし精気が充分にあり、抵抗力のある青年では三日で治癒します。 中年の者は精気が少し衰えているため五日で治癒します。 老年や精気の不足している者は七日で治癒します。 この病気では咳が出て、膿のような、大きさは弾丸くらいの青黄の痰のかたまりを、口や鼻から出します。 もし排出できないときには肺を傷り、 肺が損なわれれば死んでしまいます。 ※5以て俛仰を救う (胸中をくつろがして通利し、仰向けになれるようにします。) →尤怡の説 「肺は気を主って呼吸を主る。風熱が肺にあれば、 その液は必ず鬱結し、その気は必ず壅塞する。 そのため仰向けになるのに都合がよくない。 そこで『俯〔俛〕仰を救うべきだ』というのである。 『俯仰を救う』とは、肺気を通利して、邪気を散らすことをいう。 張琦の説 「『以て俯仰を救う』とは、気道を通利して、 呼吸が達することができるようにすることをいう。」 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【腎風】 ・ 黄帝がいう。 「腎風という病気を病むものがいる。 これは顔面や足が浮腫して下瞼も臥した蚕のように腫れ、言語も障害される。 この場合には刺鍼すべきかどうか。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「虚している場合は刺鍼してはなりません。 もし刺鍼すべきでない場合に刺せば、 五日後には邪気が必ず来て病気は重くなります。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 黄帝がいう。 「その邪気が来た場合にはどうなるのか。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「邪気が来れば必ず息が苦しくなり、熱が出て、 しかも熱は胸背から頭に上り、 汗が出て手が熱くなり、口は乾いて口渇があり、 小便は黄ばみ、目の下も腫れ、 腹の中が鳴り、身体は重くて歩行が困難となります。 女性は月経が止まり、胸中が煩悶して食べることもできず、 仰向けに寝ることもできません。仰向けに寝れば咳が出ます。 ・ こうした病は※6風水といいます。 このことに関する詳しい論述は『刺法』の中にあります。」 ※6風水 →「水」とは、水腫のこと。 「風水」とは、風邪が侵襲し肺の宣降を失調させることによって 引き起こされる水腫病証を指す。 〔臨床症状・特徴〕 ・発病が迅速 ・眼瞼浮腫、顔面や四肢および全身がみな浮腫を起こす ・発熱 ・風に当たるのを嫌がる ・関節の疼痛 ・小便不利 ・脈浮 〔機序〕 風邪が侵襲したために肺気の正常な宣降や通調水道の機能が失調し、 水湿が体内に停留することによって起こる。 ・ ・ ・ 黄帝がいう。 「そのわけを聞きたい。どうか説明してほしい。」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「邪気に冒されるものは、その正気が必ず虚して弱くなっています。 腎は陰に属し、風邪は陽に属しています。 腎陰が足りないと、風邪〔陽〕は虚に乗じてその人を冒すので、 呼吸困難となってしばしば発熱し、汗が出ます。 小便が黄ばむのは、下腹部に熱があるからです。 仰臥できないのは、胃中が不和なためです。 仰臥すれば咳がひどくなるのは、水気が上って肺に迫るためです。 一般に水気の病では、必ずまず目の下が微かに脹れてきます。」 ・ ・ ・ ・ ・ 黄帝がいう。 「どうしてなのか。」 ・ ・ ・ ・ ・ 岐伯がいう。 「水は陰に属し、目の下もまた陰に属します。 また腹部は至陰の部位です。 このため水気が腹にあれば、必ず目の下に浮腫が現れます。 心気が上逆するので、口が苦くなり、舌は乾き、仰臥することができず、 仰臥すれば咳がでて清水を吐出します。 一般に水気の病は、仰臥できなくなるものです。 仰臥すれば水気は必ず上逆し、驚悸するに至り、咳もひどくなります ・ ・ 腹鳴するのは、胃の中に水気があることに関係しています。 もし脾に影響すれば煩悶して食べることができなくなります。 食物が通らないのは、胃の中が阻隔したためです。 身体が重くて歩行が困難となるのは、 胃の経脈が足を循行しているためです。 月経が止まるのは、水気があるために胞脈が閉塞して不通となったためです。 胞脈は心に属し、下って胞中〔子宮〕に絡しています。 今、水気が上逆して肺に迫り、 心気が下に通ずることができなくなるため、 月経が止まってしまうのです。」 ・ ・ ・ 黄帝がいう。 「よくわかった。」 ・ ・ ・ .・ 黄帝問曰、有病温者、汗出輒復熱、而脈躁疾、不為汗衰、狂言不能食。病名為何。 岐伯対曰、病名陰陽交。交者死也。 帝曰、願聞其説。 岐伯曰、人所以汗出者、皆生於穀、穀生於精。今邪気交争於骨肉而得汗者、是邪却而精勝也。 精勝、則当能食而不復熱。復熱者、邪気也。汗者、精気也。今汗出而輒復熱者、是邪勝也。不能食者、精無俾也。 病而留者、其寿可立而傾也。且夫熱論曰、汗出而脈尚躁盛者死。 今脈不与汗相応、此不勝其病也。其死明也。狂言者、是失志。失志者死。今見三死、不見一生、雖愈必死也。 帝曰、有病身熱、汗出煩満、煩満不為汗解。此為何病。 岐伯曰、汗出而身熱者、風也。汗出而煩満不解者、厥也。病名曰風厥。 帝曰、願卒聞之。 岐伯曰、巨陽主気。故先受邪。少陰与其為表裏也。得熱則上従之、従之則厥也。 帝曰、治之奈何。 岐伯曰、表裏刺之、飲之服湯。 帝曰、労風為病何如。 岐伯曰、労風法在肺下。其為病也。使人強上冥視、唾出若涕、悪風而振寒。此為労風之病。 帝曰、治之奈何。 岐伯曰、以救俛仰。巨陽引精者三日、中年者五日、不精者七日、咳出青黄涕、其状如膿、大如弾丸、従口中若鼻中出。不出則傷肺、傷肺則死也。 帝曰、有病腎風。面胕痝...

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