宮村です。
今回は臓腑弁証の腎・膀胱病弁証の
腎虚水泛について勉強した内容を書いていきます。

腎虚水泛
腎は水臓であり、化気と水液代謝を主り
水液が体内に散布され水精四布し、
五経並行するのは、
腎の気化作用によるものである。
したがってもし腎陽が欠虚すると、
気は水をさばけなくなるため
水液は温められず、
水気が内停したり溢れ出したりする。
水気が腎臓や腎経の通過部位に停滞すれば
腰痛・少腹の痺れ・腰が脹れてだるい・
排尿困難・尿閉塞・陰嚢が湿っぽくなる
などの症状が現れる。
蓄積した水が体の各部や皮膚に溢れ出せば
体が重くて痛み全身が浮腫(下肢に顕著に現れる)
尿量減少・腹満などの症状が現れる。

また水が心を犯せば
動悸・息切れ・胸腹脹満があり
さらに上昇して水寒の邪が肺を犯せば
肺は宣降の働きが低下し喘息・水っぽい痰が出る
横になることが出来ず寄りかかって喘ぐ
などの症状が現れる。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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