宮村です。
今回は臓腑弁証の脾・胃病弁証の
脾陰不足について勉強した内容を書いていきます。

脾陰不足
脾蔵の陰津が欠損し潤いや栄養が
失われるという病変で、
その要因は辛いものや乾燥したもの、
熱いものの食べ過ぎ・辛燥方薬の飲み過ぎ
燥熱の邪を外感しそれが体内で燃焼したものなど。
陰津が焼かれて消耗し、胃陰が不足する。
もしくは他臓の陰が損傷されて虚火が燃え上がり
脾陰不足になったものなどもある。

脾の運化機能は脾陽をその主な動力としているが、
陰津が枯れると脾気が行きわたらず、
臓腑に栄養を与えることができない。
このように脾陰不足になれば、
脾蔵の運化機能が減退し、
津血が欠損して臓腑に潤いがなくなるだけでなく
陰虚で陽を潤すことができないので虚熱が発生する。
食事量が減る、食べても美味しくない、
空腹感はあるが食べたくない、
冷やすと軽減し温めると増悪する、
清冷を好むが乾燥を嫌う、皮膚がかさかさする、
筋肉が痩せる、口や舌の乾燥、便秘などの症状が現れる。
また津液を取り込んでおくことも出来なくなるので
津液の偏りができ、かえって排尿は頻繁になる。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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