宮村です。
今回は臓腑弁証の脾・胃病弁証の
脾不統血について勉強した内容を書いていきます。

脾不統血
脾気が虚弱なために
血液を包み込んでおくことができず、
血液が脈から溢れ出してしまうという病理である。
統血とは脾気が血液を制約して包み込み、
脈から溢れ出さない様にする作用である。
脾気が順調であれば水穀の精微の供給を受け、
血液は留まることなく流れるとともに、
気に制約されているので、
脈からあふれ出す恐れがない。
したがって脾が血をコントロール出来なくなると、
血を生産出来なくなると同時に
血を制約できなくなるという病理が発生し、
両者は助長しあう。
脾気虚弱の原因となる労倦や考えすぎ、
長患いなどの要因は脾不統血を招く可能性がある。
その場合の症状は、出血が中心となり、
陽絡が損傷されて血が溢れ出したり、
陰絡が損傷されて血が体内に染み出したりすれば、
吐血、衄血、喀血、血尿、月経過多、崩漏、血便、
皮下出血などの症状が現れる。
それとともに気も損傷されているので、
声が低い、呼吸が浅い、少気、懶言などの
脾気虚症状をともなうことも多い。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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