宮村です。
今回は恒例の書籍紹介をしていきたいと思います。

『武士道シックスティーン』文春文庫
『武士道シックスティーン』文春文庫

紹介させて頂くのは
誉田哲也先生作
『武士道シックスティーン』(文春文庫)
という作品で、2010年には映画化もされています。
この小説は三部作の第一部にあたり
『武士道セブンティーン』
『武士道エイティーン』
と続きます。

この本は表紙を見て衝動買いしたもので
学生時代に剣道をしていたこともあり
すぐに手に取った覚えがあります。

この物語は「西荻」と「磯山」という
2人の女子高生の目線で書かれた作品で、
お互いが剣道や学校、部活を通じて
成長していくまさに青春小説の王道
といった内容になっています。

この本は話の内容だけでなく
本の挿絵や作りにも随所にこだわりが見られ、

まずは所々に剣道の胴着や防具の
挿絵が入っているのですが
これがうまく特徴をとらえていて
剣道経験者としては思わずニヤッとしてしまいます。

武士道シックスティーン④
武士道シックスティーン④

そしてもう一つ
この本、上の写真の様に紅白のしおりが2本ついています。
剣道では試合の際に審判にわかるように
紅白の『たすき』をそれぞれ着けます。
胴着、防具だけでは見た目がほぼ一緒なので(^^;)

2人の女子高生と先程説明しましたが、
まさにこの『たすき』が剣道を象徴すると同時に
ライバルであり柔と剛、静と動、剣道のスタイルや性格も
対照的な2人の関係を表しているといっていいでしょう。

製作者の作品に対する思い入れを感じる
憎い作りになっています。
興味のある方は是非一度読んで
「西荻」と「磯山」の
どちらが紅でどちらが白か
確かめて頂ければと思います。

宮村

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