下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


4月末 グランフロント大阪にて
4月末 グランフロント大阪にて

修行生の大原です。
先日、大阪梅田に用事があり、オープンしたばかりの
グランフロント大阪の前を通りかかりました。
中に入ってみようと思いましたが、
凄い人の数で、少しだけ入ってすぐ出てきてしまいました。
また今度、すいてそうな時間帯に行って、
お店などを探索してみようかなと思います。


さて、今回は、東洋医学における「精」について調べました。

「精」には、広義と狭義の2つの意味があります。

広義の「精」とは、人体を構成し、
生命活動を維持する基本物質で、
気・血・津液・水穀の精微などの意がすべて含まれます。

精は気を生じ、また精気は、
血と津液の化生と運行に関係しており、
心神の物質的基礎(精・気・血・津・液)の中で
重要な役割を担っています。

『素問 金匱真言論篇』には、
夫れ精なる者は、身の本なり。
故に精を蔵する者は、春に温を病まず。
精気が人体の最も貴重な物質であって、
樹木の根のようなものである。
それゆえ、うまく精気を保有できれば、
春に温熱病を発生するようなことにはならない。
とあり、「精」の重要性が説かれています。

狭義の「精」には、「先天の精」と「後天の精」があります。

「先天の精」とは、両親から受け継いだ精のことです。
五臓の腎に蔵され、発育・成熟および生殖という
基本的な生命活動を起動させることから、
「腎は生長発育の本」などといわれます。

「後天の精」とは、飲食によって得られる精をいい、
脾・胃(中焦)でつくられます。
人体で活動する栄気、衛気、宗気、津液、血の素になり、
さらに、「先天の精」を補給する役割もあります。
ゆえに、食事・呼吸・運動がきちんとしている人は、
先天・後天をあわせた精が充実し、生命力が旺盛であるといえます。

『素問 上古天真篇』では、
今時の人は・・・
満を持するを知らず、時ならずして神を御す。
・・・故に半百にして衰うるなり
現在の人は、充満された精気を保持することを知らずに、
常々精力を用い過ぎ、一時の快さを貪り、
養生に反して享楽しています。
このため五十歳になるやならずで衰老してしまうのです。
とあり、「精」を保持するための養生の大切さが説かれています。

早老・性欲減退などが主症である「腎精不足証」は、
腎精が不足し、五臓六腑が滋養されないことが
原因でおこります。主にその症状は、
腎の主る発育の不良、生殖機能の減退として現れます。

これは純粋な虚証であり、治法は補腎益精で、
方剤には、左帰飲、左帰丸などが用いられます、


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『東洋医学概論』 医道の日本社
『中医弁証学』 
『中医病因病機学』 
『現代語訳 皇帝内経素問 上巻』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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