『診病奇侅』には
実に多くの医家の腹診法が記されており、
当初17名の記載から、増訂本からは27名へ、
また手元にある石原保秀による校訂本を見ると
32名が名を連ねております。

このあたりが江戸考証学の文献に対する厚みを感じるところです。

また
目録に目を向けていきますと、
「叙説」から「死生」までの項目があり、
内容は以下の通りとなります。

叙説
下手之法
平人腹形
部位
通腹形證
虚里
動氣通説
胸上
心下
中脘
水分
臍中
小腹
腹中行
腹兩傍
肋下
心腹痛
腹満
婦人妊娠
小児
衆疾腹候
死生

「叙説」の冒頭
堀井元仙の一節から始まります。

続く


《参考文献》
「日本腹診の源流-意仲玄奥の世界-」/六然社

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here