<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
       ↓
『当院でのコロナウイルス対策ページ』はこちら


前回、四診の内の望診(望診とは?)を紹介しましたが
今回は聞診について紹介します。

聞診ぶんしん
聞というのは「聞く」だけの意味ではなく
においを嗅ぐという意味があり、
聞診とは患者が発声する声や呼吸音を聞いたり、
患者のにおいを確認する診察法です。

大きい声で喋る人や、逆にボソボソ小声で喋る人、
早口で喋る人や、声に詰まる人など
人によって様々な喋り方がありますが、
声というのは内臓と密接な関係があります。
健康な人の声は自然で且つ のびやかであり、
その場の状況に合わせて声の調整ができますが、
体調が宜しくない人は声の調整ができません。
声のほかに呼吸音も聞きます。
鼻息が荒かったり、息が浅かったり、
呼吸が早かったり遅かったり、
鼻の奥で何か詰まって鼻声になってたり、
声や呼吸音を聞くことで患者の虚実を診ます。
他には、咳嗽がある患者の場合は咳の質を診ます。
痰がゴロゴロ絡んだ咳をしている場合や
ヒューヒュー息をしているものなどあります。
(現在はコロナ禍ということもあり、
咳嗽のある患者の受け入れは
間質性肺炎や喘息など
特定の既往歴の持病のある
方以外はお断りさせて頂いております。)

「聞」という字を用いて「聞香」という言葉があり、
“香りをかぐこと”を意味するため、
「聞」には嗅ぐという意味も含まれております。
臭いは患者の身体から発する体臭や汗などの分泌物、
口から発する口臭や、
(現場で嗅ぐことはあまりないですが)
排泄物の臭いから病変の性質を探ります。

病的な臭いは「五臭」といって
・臊(あぶらくさい)
・焦(こげくさい)
・香(かんばしくさい)
・腥(なまぐさい)
・腐(くされくさい)
と五つに分類されます。

例えば溜まったゴミを
イメージしてもらえれば分かりやすいのですが、
夏のような暑い時期のゴミ出しは
ゴミ置き場の臭いがきついですよね。
人間も一緒で、口臭や体臭、便やガスでも
強い臭いを放つ条件として
裏に熱が籠っていることが多く、
熱の所在により 臭いの特徴も分かれ、
上記にある5つに分類されると診ます。
また、臭いで感じるということは
空気を通して伝わるわけですから
施術室に入った瞬間から
空気の違いを感じることもあるため、
鼻だけで感じるのではなく、
全身で察知することも大事になってきます。

望診、聞診で説明した通り
感じた情報をもとに弁証論治に繋げていくのですが、
五感で感じられる情報には全てに意味があるので
頭で考える前に、患者さんと接して何を感じるか?が
重要なことになって参ります。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here