こんにちは、新川です。
今回は久々に
五行解説(五志篇)です。
本文は
怒について綴っているので、
最近怒ったことについて書こうと思ったのですが
あまりにもしょうもないことだったので
やめておきます(笑)
古典には、わざと人を怒らせる事で
気血の流れを変え治療したという記述もあります。
そうです、感情は五臓六腑に大きく影響します。


肝ー怒
身体と心は表裏一体のものとしてあり、
相互に影響し合っております。
そのため、
情志の変調
過度に、または長期的に続くと
身体へ影響を及ぼしてきます。
どの感情が、どの臓腑に影響を及ぼすかを
今回の五志篇では綴って参ります。


「怒則気逆、甚則嘔血、飱泄、故気上矣」
『素問』挙痛論篇より

「怒」の感情は、
上に気が衝き上がる感覚です。
誰しもが経験したことがあると思いますが、
顔が赤くなって湯気がでるような状態です。
気が上逆すると、
陽気が昂り、
陰気が損なわれ抑制が効かなくなり
些細な事でもイライラしてしまいます。
そのように、気が極端に上に滞ると
その部分に変調が出現します。
頭痛、目眩、目の充血、顔面の紅潮、耳鳴りなどなど
そのため、
本症状を治療していくと、
顔が紅い方であれば引いていきます。
一つの鑑別点ですね。

                新川


参考文献:『鍼灸学[基礎編]』 
     『中医弁証学』     東洋学術出版社
     『中医基本用語辞典』  
     『臓腑経絡学』     アルテミシア  
    

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