こんにちわ!スタッフの為沢です。
久しぶりの書き込みです。
今回で10回目ですが、
経絡はまだまだ先長いですよ(汗)
頑張って書き込みますので
お付き合い下さい。
今回は手陽明大腸経の
下廉(げれん)・上廉(じょうれん)
・手三里(てさんり)・曲池(きょくち)
を御紹介致します。
追記の欄に載せてみます。
良かったら見て下さいね。


手陽明大腸経
20070327200941.jpg
下廉(げれん)
「廉」とは菱形の角の意味であります。
診断点として診ることはございますが
あまり施術で用いることはございません。
早速ですが次に行きますね。
上廉(じょうれん)
こちらも下廉同様に、あまり用いることはないです。
診断点として診てみて下さい。
手三里(てさんり)
手三里は肘髎(ちゅうりょう・次回紹介する経穴です)
の下3寸にあるため、手三里と名付けられています。
寸、寸よく出てきますが、
説明していなかったですね。
「寸」とは、どのくらいの長さかというと…
1~3寸
①母指の横幅で1寸
②示指~薬指の横幅で2寸
③示指~小指の横幅で3寸
私は学生時これを駆使し、
ペタペタ触って経穴取ってました。
手三里は、曲池(きょくち)と作用が似て、
大腸経の湿邪がよく取れる経穴かと思います。
曲池より手三里に反応がある場合よく使います。
次の曲池の説明に入ります。
曲池(きょくち)
大腸経の合水穴
曲池の取り方は…
曲池
「肘を屈曲してできる肘窩横紋の外方で
上腕骨外側上顆の前に取る。」
と書いてますが、簡単に言うと
”肘を深く曲げてできるシワの一番外側にある”
という意味です。
絵の腕は曲がりが浅いので、
もっと曲げても良いですよ。
水穴ということで、
大腸の湿邪がよく取れる経穴かと思います。
空間的な位置でも、
大腸と曲池は密接に関わり
ダイレクトによく効いてくれます。
合穴は大きな経穴ですので
割と取り易い経穴です。
大腸の下合穴である
足陽明胃経の上巨虚(じょうこきょ)との
繋がりがあり、上巨虚でも曲池と同じく
大腸に働きかけます。
外感による風邪もよく散らし、
主に風熱がよく取れる経穴です。
陽気の強い陽明経ということもあり
切経で邪熱が籠っていることがよく身受けられます。

学生さんのために

今回は、ほぼ曲池しか説明してませんね。
要穴の重要性がお分かり頂けるかと思います。
経穴解説で
「湿邪が取れる」とか、
「風邪が取れる」とかよく出てきますが、
いまいちピンと来ない方もいらっしゃると思います。
”どうすれば湿邪とか風邪とか、違いがわかるのか?”
と思う方は、
四診(望・聞・問・切)をよくよく勉強して下さいね。
入門書としては
下野先生が御紹介した
『やさしい中医学入門』
『中医診断学ノート』がオススメです。
ではでは。


参考文献:『針灸学[経穴篇]』 
    『臨床経穴学』
    『やさしい中医学入門』
    『中医診断学ノート』     東洋学術出版社
    『藤本蓮風 経穴解説』メディカルユーコン       
    『経絡経穴概論』    医道の日本社
 為沢

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