そもそもが職人芸に憧れがあり、
この世界に入りました。
10代の僕は、
東洋医学、鍼灸師というものに職人気質を自分勝手に描いておりました。
今でもこだわり抜いて生きる人に、
こだわり抜いて作られた商品に強く惹かれます。
しかし、
希望を抱き入った鍼の学校も中途半端で、
学校の先生と生徒はなあなあ。
当時、
友人にも 近しい人にも
親にも 他人のも
命を削って生きているような人に出会うことが出来ませんでした。
ただ、
心の中に2人の人だけがいました。
心の中に彼(彼女)らが常にいました。
彼らは理想の人であり、
本当に尊い人でした(です。)
社会的にどう評価されるかは関係なく、
ただひたすらまっすぐであることこそが、
僕には尊いことでした。
その先にあらゆる芸術家が触れることの出来る、
一体感があります。
それを仏性と呼んでもいいかもしれません。
それを探し続けました。
自分の中にあるそのかけらのみを愛し、
それと問答し続けました。
自分のまわりにそれを常に求めました。
社会的に高名な人達にも、
政治の世界にもそれを感じる人物が現れませんでした。
きっと 狭い世界に生きていたからでしょう。
しかし、
それのみを探し続けた僕は、
底なし沼のように孤独で、
空虚でした。
人と同じようにどんちゃん騒ぎをしてみても、
いつも いつもどこか楽しめなかった自分がいました。
ああ なんて孤独なんだ。
「みんなあんたとは違うんだ。
他人に求めんなよ。」
と言われ、落ち込んだこともありました。
あまり声にして言ったことがありませんが、
つい最近まで、
この孤独が僕のどこかをまとっていました。
しかし、
ここ1年あたりでしょうか。
何故かそれを埋める人たちに出会います。
また、理解者が現れました。
この仕事をしていて自然に出会うようになりました。
思い続ければ、
人は寄ってくる。
それも自分の境涯に応じて。
そういうことを強く知りました。
自分が一本であり続けること。
自分の目の前に真に僕を必要としている者達が、
現れること。
これを毎日毎日祈り続けました。
バカバカしいかもしれませんが、
本当に毎日祈り続けました。
患者と鍼医も出会いです。
よい患者達に恵まれてきたと思います。
本当に感謝です。
スタッフにも妻にも感謝。
~ずっと天の息吹を感じけていたい。~

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here