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韓国料理屋さんにて ご飯を注文すると石窯が出て来ました。 炊きたて感が良かったです! 最後に、釜のお焦げをトウモロコシ茶でふやかして頂きました。
韓国料理屋さんにて ご飯を注文すると石窯が出て来ました。
炊きたて感が良かったです!
最後に、釜のお焦げをトウモロコシ茶でふやかして頂きました。

こんにちは、大原です。
前回まで、
霊枢 九鍼十二原篇(第1)、
素問 八正神明論篇(第26)に記されている、
上工(技術の高い医家)とは
どのような者かについての内容を
みていきました。

これまでの
「上工」や「下工」というように、
技術の高い医家と低い医家を対比させる表現は、
霊枢の小鍼解篇(第3)にも見受けられます。
少し見ていきましょう。

<霊枢 小鍼解篇(第3)の冒頭より>
所謂易陳者、易言也。
難入者、難著于人也。
粗守形者、守刺法也。
(「粗」とは「技術の低い医家」表す。)
訳:「『粗』は『形』を守る」とは、刺法を守る、ということである。

上守神者.守人之血氣.有餘不足.可補寫也.
(「上」とは「技術の高い医家」表す。)
訳:「『上』は『神』を守る」とは、人の血気を守る、ということである。

すなわち、「下工」とは、
鍼の刺し方にとらわれるような医家をいい、
それに対して
「上工」とは、鍼の刺し方ではなく
患者さんの血気。すなわち正気を守る医家をいう
ということになります。

上工は、
医家自身の取穴や刺法といった技術的なものよりも
患者さんの動向を常に気にしている
ということだと思います。

少し飛ばして、この後の内容も
見ていきましょう。

刺之微在数遲者、徐疾之意也。
(鍼の微が数遅にあるとは、徐疾の意味である。)

粗守関者、守四肢而不知血気正邪之往来也。
(下工が「関」を守るとは、血気邪正の往来を知らずに、
四肢にばかり気をとられるということである。)

上守機者、知守気也。
(上工が「機」を守るとは、気を守ることをいう。)

機之動、不離其空中者、知気之虚実、用鍼之徐疾也。
(「『機』の動、空中を離れず」とは、気の虚実を知り、徐疾の鍼を用いることをいう。)

空中之機、清浄以微者、鍼以得気、密意守気勿失也。
(「空中の『機』、清浄をもって微」とは、
鍼によって気を得、繊細な注意を払って気を守って失しないことをいう。)

さて、ここまで注意深く読んで頂いた方には
分かると思いますが、
この内容は
霊枢の九鍼十二原篇(第1)に出てくる内容を
解説したものになっています。

九鍼十二原篇(第1)では、
上工が「機」を守るとはどういうことなのかが
詳しく書かれていませんでした。

(参考記事:「上工と下工 その1」「上工と下工 その2」
これら二つの記事を書いている段階では
今回の記事の内容を知らず、
「機」とはなんだろう?
などと色々考えをめぐらせていました。
少しずつ分かってきましたね。


参考文献:
『黄帝内経 素問 上巻』 東洋学術出版社
『黄帝内経 霊枢 上巻』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

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