こんにちは、北野です。
今日は前回の気病弁証の続きを
書いていきたいと思います。

 《気滞証》

気滞証とは、情志の異常な変化、飲食の不摂生、
外邪の感受などにより人体の所定の部位、
あるいは所定の臓腑の気機が阻滞し、
運行不良となっておこる証候である。

【臨床所見】

脹悶、疼痛

【証候分析】

気滞の弁証要点は脹悶、疼痛である。
気機が鬱滞して経気が通じなくなると、
軽症では脹悶がおこり、重症では疼痛がおこる。

【治療】

治法:理気行気
治療穴:足厥陰経、足少陽経穴を主に取る。
手法:鍼にて瀉法を施す。

《気逆証》

気逆証とは、気機の昇降失調により、
気が上逆しておこる証候のことである。
一般には、肺気、胃気、肝気の上逆を指すことが多い。

【臨床所見】

①肺気上逆の特徴では、咳嗽と喘息である。

②胃気上逆では、呃逆(しゃっくり)、
曖気(ゲップ)、悪心、嘔吐などが現れる。

③肝気上逆では、頭痛、眩暈、昏厥、吐血などがある。

【証候分析】

①咳嗽、喘息:
外邪を感受したり、痰濁が阻滞したりして、
肺気の宣発が失調し上逆するためにおこる。

②呃逆、曖気、嘔吐:
胃寒による飲邪の停滞、痰や食による気機の阻滞、
あるいは外邪の胃腑への侵入などにより、
胃の和降がうまくいかなくなって胃気が上逆するためにおこる。

③頭痛、眩暈、昏厥、吐血:
発作的な怒りなどによって肝を損傷し、
肝の昇発が過度に亢進して気化が上逆するためにおこる。

【治療】

治法:降気降逆
治療穴:それぞれ手太陰経、足陽明経、足厥陰経を主に取る。
手法:鍼にて瀉法を施す。

以上気病弁証について書かせて頂きました。
次回は気血弁証の中の血病弁証について書いていきたいと思います。

北野


参考文献:

『針灸学』      東洋学術出版社
『中医診断学ノート』 東洋学術出版社

 

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here