下野です。

1949年プロ野球開幕の様子 http://flashbak.com/
1949年プロ野球開幕の様子    http://flashbak.com/

上の画像はhttp://flashbak.com/という
サイトで見られる1949年の
プロ野球開幕の様子を写したものです。
同サイトでは、
世界各国の古写真の閲覧が可能で、
貴重資料として当時を知ることができます。
ご興味のある方は見てみて下さい。

では『万病回春』の記事に参ります。


【原文】
外感、法張仲景也。
内傷、法李東垣也。
熱病、用劉河間也。
雑病、用朱丹渓也。
識感中傷三者、標本之微甚也。
明内外不内外、因表裏之虛実也。
以先歲気、勿伐天和也。
能合色脈、可以万全也。
天地、有南北之不同也。
人身、有虛実之各異也。
化而栽之、存乎変也。
神而明之、在乎人也。
医、演岐黄神聖之術也。
学、推孔孟仁義之心也。

<「薬性の歌」第一に続く>


【現代語訳・解説】
外感は張仲景に法り、
内傷は李東垣に法る。
熱病は劉河間(劉完素)を用い、
雑病は朱丹渓を用いる。
外感、中風、傷寒の三者を識るには、
標本の軽微・甚大、
内因・外因・不内外因を
明らかにするには表裏の虚実、
歳気の大過・不及を理解すれば、
正常の気を損なうことはない。
気色と脈搏を照合、分析すれば、
万全であるといえよう。
天地に南北の不同があり、
人身に虚実の各異がある。
姿を変えて元と違った形に
なることを変という。
神秘にして
これを明らかにするものは人にある。
医術は黄帝と岐伯が演じ、
学問は孔子と孟子が仁義の心を推す。

———————————————————————————
ここで歴代医家の名前が挙がっており、
それぞれの診察・治療方法を表している。

◉張仲景(150-219)
幼き頃から博学で、
50歳で長沙の太守(県知事に相当)に就く。
しかし同時期に蔓延した疫病により、
一族が多く亡くなる。
そこで古代の医書、自らの経験を基に
『傷寒雑病論』を書す。

当院の為沢先生が『傷寒論』の
解説記事を書かれておりますのでご覧下さい。
(こちら→一鍼堂のブログ:『傷寒論』一覧

◉李東垣(1180-1251)
金元四大家の一人。
著書に『脾胃論』があり、
「脾は土に属し、万物の母であるが故に、
脾胃を補うことが治病の根本である。」
と主張し、補土派と呼ばれている。

◉劉河間(劉完素)(1120-1200)
金元四大家の一人。
『黄帝内経 素問』「至真要大論」より、
天地の運気、自然の理を論じ、
病は五運六気の化に帰すると考え、
「治病は陰陽虚実を分かつにあり。」と主張。
治療は瀉火の涼剤を多く用いたことから、
寒涼派と呼ばれている。

◉朱丹渓(1281-1358)
金元四大家の一人。
「疾病は外傷・内傷があるが、
脾胃が衰えば全身が病む。
脾胃を補うことが治病である。
又、陽有陰不足であり、
気は有余だが、血は不足する。」
と主張し、滋陰降火を重んじた。
そのため、養陰派と呼ばれている。

※金元四大家の残り一人も紹介します。
◉張従正(1156-1226)
汗・吐・下の法を用い、
攻下派と呼ばれている。
著書に『儒門事親』があり、
これは日本の古方派、
特に吉益東洞に大きな影響を与えた。

新川先生が『古方派』についての
記事を書かれておりますのでご覧下さい。
(こちら→【東洋医学史】古方派について


<参考文献>
『万病回春解説』 創元社
『万病回春.巻之1-8』 早稲田大学 古典籍総合データベース
『中国傷寒論解説』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here