下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強中でまだまだ至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
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もうGW・・早いです
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小堀です。
今日は、官鍼篇を学んで参ります。

凡刺之要、官鍼最妙。
九鍼之宜、各有所為。長短大小、各有所施也。
不得其用、病弗能移。
疾浅鍼深、内傷良肉、皮膚為癰。
病深鍼浅、病気不写、支為大膿。
病小鍼大、気写大甚、疾必為害。
病大鍼小、気不泄写、亦復為敗。
失鍼之宜、大者写、小者不移。
已言其過。請言其所施。
病在皮膚無常処者、取以鑱鍼于病所、膚白勿取。
病在分肉間、取以員鍼于病所。
病在経絡痼痺者、取以鋒鍼。
病在脉、気少、当補之者、取之鍉鍼于井滎分輸。
病為大膿者、取以鈹鍼。
病痺気暴発者、取以員利鍼。
病痺気痛而不去者、取以毫鍼。
病在中者、取以長鍼。
病水腫不能通関節者、取以大鍼。
病在五蔵固居者、取以鋒鍼、写于井滎分輸、取以四時。

凡刺有九、以應九変。
一曰輸刺、輸刺者、刺諸経滎輸蔵腧也。
二曰遠道刺。遠道刺者、病在上、取之下、刺府腧也。
三曰経刺。経刺者、刺大経之結絡経分也。
四曰絡刺。絡刺者、刺小絡之血脉也。
五曰分刺。分刺者、刺分肉之間也。
六曰大写刺。大写刺者、刺大膿以鈹鍼也。
七曰毛刺。毛刺者、刺浮痺皮膚也。
八曰巨刺。巨刺者、左取右、右取左。
九曰焠刺。焠刺者、刺燔鍼則取痺也。

凡刺有十二節、以應十二経。
一曰偶刺。偶刺者、以手直心若背、直痛所、一刺前一刺後、以治心痺。
刺此者、傍鍼之也。
二曰報刺。報刺者、刺痛無常処也、上下行者、直内無抜鍼、
以左手隨病所按之、乃出鍼、復刺之也。
三曰恢刺。恢刺、直刺傍之、挙之前後、恢筋急、以治筋痺也。
四曰齊刺。齊刺者、直入一、傍入二、以治寒気小深者。
或曰三刺。三刺者、治痺気小深者也。
五曰揚刺。揚刺者、正内一、傍内四、而浮之、以治寒気之博大者也。
六曰直鍼刺。直鍼刺者、引皮乃刺之、以治寒気之浅者也。
七曰輸刺。輸刺者、直入直出、稀発鍼而深之、以治気盛而熱者也。
八曰短刺。短刺者、刺骨痺、稍搖而深之、致鍼骨所、以上下摩骨也。
九曰浮刺。浮刺者、傍入而浮之、以治肌急而寒者也。
十曰陰刺。陰刺者、左右率刺之、以治寒厥。
中寒厥、足踝後少陰也。
十一曰傍鍼刺。傍鍼刺者、直刺傍刺各一、以治留痺久居者也。
十二曰賛刺。賛刺者、直入直出、數発鍼而浅之出血。是謂治癰腫也。

脉之所居、深不見者、刺之微内鍼而久留之、以致其空脉気也。
脉浅者勿刺。按絶其脉、乃刺之。
無令精出。獨出其邪気耳。
所謂三刺則穀気出者、先浅刺絶皮、以出陽邪。
再刺則陰邪出者、少益深、絶皮致肌肉、未入分肉間也。
已入分肉之間、則穀気出。
故刺法曰、始刺浅之、以逐邪気、而來血気、
後刺深之、以致陰気之邪、最後刺極深之、以下穀気。此之謂也。
故用鍼者、不知年之所加、気之盛衰、虚實之所起、不可以為工也。

凡刺有五、以應五蔵。
一曰半刺。半刺者、浅内而疾発鍼。
無鍼傷肉。如抜毛状、以取皮気。此肺之応也。
二曰豹文刺。豹文刺者、左右前後鍼之、中脉為故、
以取経絡之血者。此心之応也。
三曰関刺。関刺者、直刺左右尽筋上、以取筋痺。
愼無出血。此肝之応也。或曰淵刺、一曰豈刺。
四曰合谷刺。合谷刺者、左右鶏足、鍼于分肉之間、以取肌痺。
此脾之応也。
五曰輸刺。輸刺者、直入直出、深内之至骨、以取骨痺。此腎之応也。

刺鍼が不適当であれば、正気が損なわれたり、
邪気が排除できず返って悪化させてしまう。
鍼の種類や用法を的確に用いることが重要である。

ここでは、九鍼の九種の刺法、
十二経の病証に対応する十二節の刺法、
三刺法、五臓病証に対応する五刺法に
ついて書かれている。

九刺法
①輸刺:各経の五愈穴と背部愈穴に刺す
②遠道刺:病が上にあれば下に刺す。多くは足の三陽経を刺す。
③経刺:病んでいる経と絡の接合部で不通のところを刺す。
④絡刺:浅在の小絡の血脈を刺す。
⑤分刺:各経の分肉の間を刺す。
⑥大瀉刺:鈹鍼で大きな膿腫を刺す。
⑦毛刺:皮膚にある浅い痺症を刺す。
⑧巨刺:左の病は右に、右の病は左に刺す。
⑨焠刺:鍼を焼いて痺症を治療する。

十二節刺法
①偶刺:「偶」は対応するという意味。
前胸部に痛みがあれば局部および背部の相対部位に
前後1本ずつ刺して心痺を治療する。
内臓を損傷しないよう斜刺する。
②報刺:「報」は意味。一度刺鍼した後に再度刺すこと。
遊走性の疼痛に用いる。
③恢刺:「恢」は回zは少なく、深部に直刺直抜する。
気が盛んで有熱の病に用いる。
④斉刺:「斉」は一斉の意味で、痛む箇所とその左右に1本ずつ刺鍼する。
寒邪が深部まで進入している痺症に用い、三刺ともいう。
⑤揚刺:「揚」は飛ばし散じるの意味。
患部の中央とその周囲4箇所に浅刺し寒邪が広く留滞してるものに用いる。
⑥直鍼刺:皮膚をひきあげて皮に沿って刺入し寒邪が浅く留まるものに用いる。
⑦輸刺:少ない取穴で深部に直刺直抜する。気が盛んで有熱のものに用いる。
⑧短刺:骨痺に用いる。軽く鍼を揺らしてゆっくり深く刺入し、
鍼を骨まで到達させ、骨を上下に摩擦するように動かすもの。
⑨浮刺:「浮」は上面の意味。浅い肌表に斜刺して厥冷の治療に用いる。
⑩陰刺:左右どちらにも刺鍼し、寒による厥冷を治療する。
⑪傍鍼刺:患部中央とその傍らに刺鍼する。痺痛が久しく癒えないものに用いる。
⑫賛刺:鍼を多く浅く刺し、患部から出血させる。
あとから刺す鍼が前の鍼の効果を助け強める意味で賛刺という。
癰腫に用いる。

五刺法
①半刺:肺病に用いる。浅く刺し、
肌肉を傷らないよう豪毛を抜くようにすばやく抜鍼する。
②豹文刺:心病に用いる。前後左右に刺鍼し絡脈にあて出血させる。
その痕跡が豹の紋様のようであることからこう呼ばれる。
③関刺:肝の病に用いる。四肢関節周囲の筋肉付着部に刺し、
筋痺を治療する。淵刺または豈刺ともいう。
④合谷刺:脾の病に用いる。「合」は会合の意味。
2本の鍼を一箇所に鶏の爪のように刺すこと。
古人は肌肉が会合するところを「谷」とよんだ。
⑤輸刺:腎の病に用いる。直刺で深く骨まで刺す。


参考文献:
『現代語訳黄帝内経霊枢』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『鍼灸医学体系⑮』雄渾社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀


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