下積み修行中の奥村のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、奥村です。
最近、よく痰が出ます。
そこで、今回は痰について勉強したことを書かせて頂きます。

中医基本用語辞典によると、「痰」とは、

・有形の痰と無形の痰がある。
・有形の痰とは、咳をしたときに出る粘りのある痰液。熱痰や寒痰がある。
・無形の痰とは、臓腑や経絡などの組織中に停滞していて排出されていない痰である。
・脾は生痰の源、肺は貯痰の器と言われている。

⇒一般的に使われている痰が出るというのは、有形の痰を指しています。

では、有形の痰にはどのようなものがあるのか、中医診断学ノートによると、

・寒痰は陰盛陽虚によって水液が温運されないため凝滞したもの。白色で稀いのが特徴。
・湿淡は肺や脾の運化機能が失調したために水湿が停滞したもの。多量が特徴。
・熱痰は熱邪内盛によって津液が濃縮されたもの。黄色で粘り気があるのが特徴。

⇒寒痰と湿淡の場合は、水液や水湿が溜まり、巡らなくなってしまったものが痰として出てきます。
⇒熱痰の場合は、津液が熱されサラサラの液体の部分が蒸発してしまったことで、
ドロドロになり、体内を巡ることができなくなったものが痰として出てきます。

また、貯痰の器と言われるほど、肺と痰との関係が深いのは、肺の次のような機能に依ります。

・宣発:津液と栄養物質を全身に散布する。
・粛降:津液を腎、膀胱へ下輸する。

⇒宣発・粛降機能が失調すれば、津液が運搬されず停留してしまい痰が発生してしまいます。

その他、肺陰が虚しても痰が発生します。
肺陰について調べてみると、

・肺陰は、肺を滋潤する津液のこと。肺陰は肺気と相対する意味で用いられる言葉である。

これが虚すると、虚熱が生まれ、津液を熱することでも痰が発生します。

痰が発生する病機を肺だけに絞ってみても以下のようなものがあります。

・肺気虚 :肺気虚によって宣発・粛降機能が失調し、停留した津液が痰となる
・肺陰虚 :虚熱によって津液が濃縮し巡らなくなった津液が痰となる
・寒邪犯肺:邪によって肺の宣発・清粛機能が失調
・熱邪壅肺:熱邪が肺に籠もり津液を灼傷
・燥邪犯肺:燥邪が肺陰を損傷
・痰湿阻肺:発生した痰が肺に停伏することにより肺の宣降機能が失調


参考文献:
『中医基本用語辞典』
『中医診断学ノート』東洋学術出版社

画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

奥村

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