下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、冠木です。
もうすぐ梅雨の時期ですね…
ジメジメとしてきますが
体調崩されないようお気をつけ下さい。

続きまして、今回も太宰治さんの「人間失格」:新潮文庫より

「何とも陰な思いをしました。」
「焼酎の陰な酔いのために…」

陰鬱
【国語辞典】
陰気で、明るさや快活さを全く感じさせない様子。

漢語林で「鬱」を調べると
①しげる、こんもりしげる
②さかんなさま
③蒸す、蒸気がこもる
ふさがる、気がふさぐ、気がはればれとしない
⑤くさい、腐敗した臭い
⑥香草  (鬱金・ウコン)⇒
「鬱金の〇〇〇」!!などドリンクにもなっていますね★(笑)

では少し話はそれますが鬱金の性質とは?
[性味] 辛・苦、寒
[帰経] 心・肺・肝・胆
[効能と応用]
1.行気破瘀
気滞血瘀における胸脇部や乳房が張っていたむ・腹満・腹痛・月経痛など
2.清心解鬱
湿温の痰濁蒙閉清窮による意識障害
3.涼血止血
血熱瘀滞による吐血・鼻出血・血尿など
4.利胆退黄
肝胆湿熱による黄疸・胆石など

【東洋医学】
鬱証
情志の失調により、気機が鬱滞して発症する病証である。
主な症状
精神の抑鬱・情緒不安定・怒りっぽい・不眠
咽喉部の異物感・不眠・多夢など
発症は、情志の変調によって肝気が鬱結し、
肝の疏泄・脾の運化・心の神志を主る作用などに影響し、
臓腑・気血・陰陽が失調して引き起こされる。

弁証例
●肝気鬱結
情志を損なうと肝の条達を阻むために
精神の抑うつや情緒不安定が起こる。
そして、気機がめぐらなくなると
腹張・胸悶・月経痛・ため息などが起こり
肝気が胃を犯すと胃が和降機能を失い
食欲不振・嘔吐などが起こる。
脾を犯せば下痢・便秘などが起こる。

●気鬱化火
火は炎上する性質があるため
頭痛・目が赤い・耳鳴り・眩暈などが起こる。

気鬱
気の循環障害がその基本病機である。
主に悩みや抑圧感・怒り・鬱憤や
臓気が虚することでも誘発される。

病理では肝と心との関係が最も密接である。
それは、心が生命活動を主り精神をコントロールするからである。
一方、肝は疏泄を主り、その性質は条達を喜び、
気機を全身に広げて塞がった部分を通じさせる。
悩みや抑圧感、怒りなどの情志が過度になれば
気機がスムーズに流れなくなるので気鬱ができる。

痰鬱
肝鬱犯脾により、脾が運化できなくなり
それによって水湿が集まって痰となり
この痰と気が結びついて引き起こされる病証。


参考文献:
『中医弁証学』
『中医病因病機学』
『中医基本用語辞典』
『[標準]中医内科学』
『いかに弁証論治するか』 東洋学術出版社
『新明解国語辞典』 三省堂
『人間失格』 新潮文庫

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

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