【カテゴリ】鍼灸師になりたい
【タイトル】週3日制の学校について
【相談日時】2014/4/6
【相談内容】以下に続く。
はじめまして。
今年に関西で鍼灸学科を受験しようと考えています。
第一希望は、大阪の国際東洋医療鍼灸学院で、
昨年開校された夜間で、週に3日のみの授業がある所です。
合格すれば、月に二回東京へカイロの勉強会にも行く予定ですので、
経済的な事もあり、こちらの学校を受験しようかと思っています。
おそらく授業内容は国家資格を取る為の内容が主で、
鍼灸の実習は他校と比べて当然少ないかと思います。
ですが友人、知人に鍼灸資格者がおりますし、
自由な時間がある分、個人的に練習を重ねるつもりです。
卒業してから、効果を出せる鍼灸を実践する為に
3年間自分自身でしっかりと勉強したいのですが、
週3回の授業と通常のそれとでは、
やはり差が出たり、就職時に不利になったりするのでしょうか?
お時間があります際にご意見を頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
〜匿名希望様より〜
![新川](https://www.1sshindo.com/blog/wp-content/uploads/2013/01/84f7428eca24a90cba4075114aef3e02.png)
匿名希望さん
御相談内容を拝見させて頂きました。
学校の授業は、
国家試験に合格するためのもの、
その点は私も同意見です。
国家試験を通過するためだけのカリキュラムが組まれているのであれば、
週3回でも問題ないと考えられます。
私の経験では、
学校以外の時間でどれだけ勉強できるかが
重要だったように思います。
最終的には、自分次第ってことですね。
就職時に不利になるかどうかはどうなんでしょう・・
どこの学校に行っていたかという事よりも、
学生時代にどのように過ごしていたかという点の方が重要に思います。
授業日数が少ない分、出来る事の選択肢は増えるはず。
そういう意味では
やりたい事があればどんどんチャレンジ出来る環境といえるでしょうね。
学生の3年間を有効に使い、最終的に自信を持ってご自分を売り出せるか。
今後の御活躍をお祈りしております。
![下野 / 顔](https://www.1sshindo.com/blog/wp-content/uploads/2013/01/9b09a8dd2b1ab319e8bc463644618c98.png)
週3日の夜間部なんですね。
それが実習が少ないのか、
それとも座学が少ないのかは
僕には分かりかねますが、
僕の行っていた学校のカリキュラムを
思い起こすと、
週3日で十分だよなぁという思いになります。
因みに僕の学校では、
中国語や情報処理、英語、心理学などの
座学が週に3~4コマありましたし、
確かに鍼灸実技関係の授業もありましたけども、
通電法やトリガーポイント、顔面鍼、中医鍼灸など
挙げれば色々経験出来るように見えますが、
どれも”さわり”の部分くらいで、
しっかり学んだといった感覚はないですね。
だから僕個人の意見としては、
週3日の学校だからといって差が出るとは思いませんし、
尚且つ 就職に不利なるとも思いません。
むしろ週3日だけであれば、
空いている時間に勉強会も良いですが、
治療院で臨床の現場を体感するほうが
よっぽど勉強になると思います。
学校で治療方法を理論的に学んでも
実際それで治る訳ではないですし、
それを治すところをご自身の目で
見てみることが良いのかなと思います。
ただこれは、
あくまで僕の意見ですので、
色んな人の意見を聞いて、
ご自身で納得のいくやり方を
見つけてもらえればと思います。
ご自身にとって
実りある3年間になることを願っております。
![為沢](https://www.1sshindo.com/blog/wp-content/uploads/2013/01/0274ce19d161d8d8097cda8a95c0f5f0.png)
はじめまして。
週3日制の鍼灸学校が開校されているんですね。
匿名希望さんの相談内容見て初めて知りました。
他校と比べて自由が効く分、
週3日制は良いんじゃないかと直感的に思いました。
・授業について
学校の目指すべき目標は国家試験合格のため、
どの学校も授業のカリキュラムはしっかり取り組んでいますので
そこは問題ないと思います。
・実習について
学校に併設してある治療院で行うのですが、
私のいた学校では患者さんがあまり来なかった為
臨床実習が本格的なものと感じたことはなかったです。
具体的に述べると、
3年の頃に1週間に1日 2~3時間の臨床実習があり、
患者さんは2〜3週間に1人当たるか当たらないかぐらいで暇でした。
時間が余っているので、生徒同士で鍼をし合ってたのですが、
実技の授業の延長のような感覚でしたので、
実習の時間が多ければ多いほど良いものかと問われれば、
そうでもないというのが本音です。
では、実力をつけたい、
或いは他の生徒さんや他校の生徒さんと差をつけたいと思うのなら、
「学校で経験できない臨床経験を現場で積むこと」なので、
匿名希望さんが実際に治療院で働くことでしょうね。
また、勉強会も大変良いのですが、
臨床の現場で患者さんと接した上で色々参加した方が良いです。
学生時代、現場を知らず色んな勉強会ばかり
参加している生徒さんを多く見てきましたが、
「あれが良いらしい、これが良いらしい」と
知識だけを目一杯頭に詰め込んで、
あたかも自分が経験した感覚に陥っている方ばかりでした。
知識だけではなく現場での経験を合致させること、
知識+経験を身につけることが重要かなと私は考えます。
簡単に言いましたが、これがまた大変なんです^_^;
でも身についてくると楽しいですよ。
頑張って下さいね☆
大変貴重なご意見をありがとうございます!
現場の方から頂くアドバイスはやはりとても参考になります。
よく考慮して志望校を決め、針灸師を目指してがんばります。
その関門をまずはくぐって下さい。
凡百の学生がそこに集えども、
結局鍼一本でそれを生業にするものは
1人、2人といった数字になります。
その関門をまたくぐれるのかどうかという
もう一つの試練が待っています。
それらの長い道に比べればお悩みの問題は、まだまだ
取るに足らない悩みとも言えるかもしれません。
自分の道を見つけられることを願っています。