下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


夕暮れ
夕暮れ

少し前ですが、アフリカで金環皆既日食があり、話題になってましたね。
空を見上げる人達や、美しい日食の画像は何度みても飽きません。

そしてちょうどその頃、私は体調を崩してしまい、
思えば数年前の日食の時も寝込んでたような。。
そういえば毎月の新月も、身体の不調を感じることが多いな。。
満月のときは眠気が倍増するな。。などと
いろいろ思うことがありました。
周囲でも、月の満ち欠けで体調の変化を感じる方は
少なくないように思います。

また、満月の時は果実の糖度があがり、収穫に適しているなどと、
古くからは農業にも利用している地域もあるようで、
自然の一部である人への影響も、おこって当たり前なのかと
改めて感じます。

古医書にはこうあります。

黄帝内経霊枢 歳露論
人与天地相参也、与日月相応也。
故月満則海水西盛、人血気積、肌肉充、皮膚緻、毛髮堅、腠理郄、煙垢著。
当是之時、雖遇賊風、其入浅不深。
至其月郭空、則海水東盛、人気血虚、其衛気去、形独居、肌肉減、皮膚縱、
腠理開、毛髮残、膲理薄、煙垢落。
当是之時、遇賊風則其入深、其病人也卒暴。

人は自然界と密接な関係にあり、日月の運行とも常に相応しています。
したがって、月が満ちているときは、海水は西に盛んになり、
それに応じて人の血気も滑らかに流れ、盛んに体表を潤しますので、
肌肉は充実し、皮膚は緻密になり、毛髪は強靭になり、腠理は閉じ合わさり、
皮脂が多いので、表が強固になります。
このときに、かりに賊風の侵入を受けても、
浅い部位に侵入するだけで深くはありません。
月が欠けてきますと、海水は東に盛んになり、それに応じて人の気血も虚し、
体表の衛気も減少しますので、外見は平常通りでも、その肌肉は痩せ、
皮膚は弛緩し、腠理は開き、毛髪は折れ、皮膚の筋目も粗く薄く、皮脂も剥落します。
このときに、もし賊風の侵襲に遭えば、邪気が深く裏に侵入しますので、
発病も急激なのです。

こうしたことも意識しながら、
自身の体調の変化にも学んでいきたいと思います。


参考文献:
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『黄帝内経 霊枢 下巻』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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