微、は、
有るがごとく無きがごとし、気痞を主る。
沈、は、
肌肉の下にあり、湿、冷、洞泄を主る。
緩、は、
浮大にてし何に微(すこし)おそし、風結を主る。
濇、は、
軽く竹を刮るがごとし、血気不足を主る。
遅、は、
一息に三動、腎虚の脉なり、寒を主る。
伏、は、
強く按して骨に著てあり、物聚を主る。
濡、は、
極めて軟にして浮細なり、虚損を主る。
弱、は、
よはく力なし、虚して筋痿を主る。

(鍼灸重宝記)

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