【鍼灸重宝記】四知之論 病證を見たつる法 巧

右望聞問の三つをつくし、其後脉を候ひ、
病の虚実をわきまへ、陰陽寒熱をつまびらかにし、
生死吉凶をさだむるを診候の術と云うなり。

脉を候ふことは神気をしづめ呼吸を定めて診るべきなり。
脉を切にして蔵府の病をわきまへ生死をしる、
およそ針灸医の道を勤る人は大酒と色欲とをたしなみ、
貪り妬み、にくむ心を生むべからず、
慈仁の心を存し利欲をわすれ博く施して衆人を済ふべし。

(鍼灸重宝記より)

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here