寝ぼけ眼で撮影。
寝ぼけ眼で撮影。

こんにちは下野です。

先日、梅田のお店で寝入ってしまい、
気が付けば午後11時。
翌日が仕事なので、慌てて帰宅の途につきましたが
自宅近くの駅に着いたのは日をまたいだ
午前0時を過ぎたところでした・・・
仕事には大きな支障はありませんでしたが、
お店に長居してしまい、 迷惑をかけてしまいました。
今後は気を付けないといけませんね。
反省です。

では『難経』の記事に参ります。


【原文】
四十二難曰、人腸胃長短、受水穀多少、各幾何。

然。
胃大一尺五寸、径五寸、長二尺六寸、
横屈受水穀三斗五升、其中常留穀二斗、水一斗五升。
小腸大二寸半、径八分分之少半、長三丈二尺、
受穀二斗四升、水六升三合合之大半。
回腸大四寸、径一寸半、長二丈一尺、
受穀一斗、水七升半。
広腸大八寸、径二寸半、長二尺八寸、
受穀九升三合八分合之一。
故腸胃凡長五丈八尺四寸、合受水穀八斗七升六合八分合之一、
此腸胃長短、受水穀之数也。

肝重二斤四両、左三葉右四葉、凡七葉、主蔵魂。
心重十二両、中有七孔三毛、盛性汁三合、主蔵神。
脾重二斤三両、扁広三寸、長五寸、有散膏半斤、
主裹血、温五蔵、主蔵意。
肺重三斤三両、六葉両耳、凡八葉、主蔵魄。
腎有両枚、重一斤一両、主蔵志。

胆在肝之短葉間、重三両三銖、盛性汁三合。
胃重二斤二両、紆曲屈伸、長二尺六寸、大一尺五寸、
径五寸、盛穀二斗、水一斗五升。
小腸重二斤十四両、長三丈二尺、広二寸半、
径八分分之少半、左廻畳積十六曲、盛穀二斗四升、
水六升三合合之大半。
大腸重二斤十二両、長二丈一尺、広四寸、径一寸、
当斉右廻十六曲、盛穀一斗、水七升半、
膀胱重九両二銖、縦広九寸、盛溺九升九合。

口広二寸半、唇至歯長九分、歯以後至会厭、
深三寸半、大容五合。
舌重十両、長七寸、広二寸半。
咽問重十二両、広二寸半、至胃長一尺六寸。
喉嚨重十二両、広二寸、長一尺二寸、九節。
肛門重十二両、大八寸、径二寸半、長二尺八寸、
受穀九升三合八分合之一。


【現代語訳】
人の腸・胃の長さ、水穀を受け入れる量は
それぞれどの度なのか。

答え。
胃は周囲が一尺五寸、直径は五寸で長さが二尺六寸の
曲がりくねった形をして、水穀三斗五升を受け入れる。
その内容は穀が二斗、水が一斗五升あるのが通常である。
小腸は周囲が二寸半、直径が八分と三分の一、長さが三丈二尺、
穀二斗四升、水六升と三分の二合を受け入れる。
回腸は周囲が四寸、直径一寸半で長さが二丈一尺で、
穀一斗、水七升半を受け入れる。
広腸は周囲が八寸、直径二寸半で長さが二尺八寸、
穀九升三合と八分の一合を受け入れる。
それゆえ腸と胃全体では、長さ五丈八尺四寸、
水穀八斗七升六合と八分の一合を受け入れることになる。
以上が腸と胃の長さ、水穀を受け入れる量です。

肝は重さが二斤四両、左三葉で右は四葉の全七葉に分かれ、
魂を蔵することを主る。
心は重さが十二両、中に七つの穴と三本の毛があり、
精汁三合を含み、神を蔵することを主る。
脾は重さ二斤二両、歪んだ円球形の周囲の広さが三寸、
長さが五寸、散膏が半斤あり血を包むことを主り
五臓を温め、意を蔵することを主る。
肺は重さが三斤三両、六葉と二耳の八葉に分かれ
魄を蔵することを主る。
腎は二枚あり、重さが一斤一両で志を蔵することを主る。

胆は肝の短い葉の間にあり、重さが三両三銖で精汁三合を含む。
胃は重さが二斤二両、うねり曲がって伸縮し、
長さは二尺六寸で周囲が一尺五寸、直径が五寸、
穀二斗、水一斗五升を含む。
小腸は重さが二斤十四両で長さが三丈二尺、周囲の広さが二寸半で
直径が八分と三分の一分、左に廻りながら十六回曲がり重なり、
穀が二斗四升、水が六升三合と三分の二合を含む。
大腸は重さが二斤十二両で長さが二丈一尺、周囲の広さ四寸で
直径が一寸、臍のところから右に廻って十六回曲がり、
穀一斗と水七升半を含む。
膀胱は重さが九両二銖、歪んだ円球形の縦に計った周囲の広さ九寸、
溺九升九合を含む。

口は周囲二寸半、唇から歯までの長さが九分で
歯から会厭までの深さが三寸半、
五合のものを入れる容積がある。
舌は重さ十両で長さが七寸、周囲の広さ二寸半。
咽門は重さが十二両、周囲の広さが二寸半で
胃までの長さが一尺六寸。
咽嚨は重さが十二両で周囲の広さ二寸、
長さが一尺二寸で九つの節がある。
肛門は重さが十二両で周囲が八寸、
直径二寸と三分の二寸、長さが二尺八寸で
穀九升三合と八分の一合を受け入れる。


【解説】
当難では、
人体臓腑の解剖を論じており、
五臓六腑、口、舌、咽喉、肛門などの大きさ、
重さ、容量などを述べている。
本文である程度の説明はされていますので、
解剖学的(と言っても東洋医学からみたですが)
な位置を記しておきます。

【胃】
膈膜の下の上腹部に位置し、十二椎下に附着している。
上部は噴門で食道と、下部は幽門で小腸と連結している。

【小腸】
下部は闌門で大腸と連結し、十八椎に附着する。
ここで清濁を泌別して、清い物を膀胱へ
残渣物を大腸へと送る。

【大腸】
本文に記載されている
広腸・回腸・肛門と直腸から成り、十六椎に附着する。

【肝】
横隔膜の下、右脇の右腎の前にあり九椎に附着する。

【心】
肺の下、膈膜の上部に位置しており、
五椎に附着
している。
心には四本の糸があり、肺・脾・肝・腎に通じている

【脾】
腹中に位置し、十一椎に附着ている。

【肺】
膈膜の上の三椎に附着し、臓腑の中では最も高位ある。

【腎】
腹腔の上部十四椎に附着し、左右各一個ある。

【膀胱】
際の下小腹にあり、十九椎に附着する。


<参考文献>
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『難経解説』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原書店
『臓腑経絡学』 アルテミシア

画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

3 コメント

  1. お店の”外”で寝なくてよかったですね(^^;
    寝ぼけ眼で撮影した写真の中には、どうしても撮りたいものがあったんでしょうか??

    • kaorinさん

      コメントありがとうございます。

      酔っ払って寝ていたわけではないので、
      間違っても”外で寝る”ということはないですよ(^^)
      ただ店内に「長時間のご利用は控えて下さい。」という
      掲示がされていましたので、かなり迷惑だったと思います。

      掲載していた写真ですが、
      これ自体には全く意味はありません・・・
      本当は、駅周辺工事の為にクレーン車が停まっているのですが、
      それがクリスマスツリーに見えるように電飾が施してあるので、
      その写真を撮ったつもりでいました。
      ただ結果はあの写真です(笑´∀`)全然違うものを撮ってました。
      自分でも、どんだけ寝ぼけていたのかと思います。

      • 酔っ払っていたわけではないんですね。
        よかったです。
        この寒空の中、外で寝てしまうと・・・想像するだけでコワイです。
        そのクレーン車の写真の掲載をぜひ(^^)

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