下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。

秋は、立秋から始まって、処暑・白露・秋分・寒露・霧降の
6つの節気を経た立冬までの3ヶ月をいいます。
暑い夏から徐々に涼しくなって、寒い冬に入っていくこの時期は、収穫の時期であり
自然界は陽性から陰性に代わる重要な時期であります。
人体の陰陽も「陽消陰長」になっていき
冬を越える準備に入る時期なので
養生もこれらを考慮に入れて
精神・意識・飲食・起居・運動などの面で工夫する必要があります。
秋になると、気候が涼しくなり、乾燥してきます。
秋の前半には、夏の暑熱がまだ残っているので、秋の燥が加わると「温燥」になります。
晩秋になると、冬の寒気が加わって「涼燥」となります。
秋の養生
秋は五臓のうち、肺の機能が盛んになります。
肺はデリケートで、滋潤を好み、乾燥を悪む特徴があるので
燥邪は肺にとって最も忌むべきものであります。
秋になると咳嗽・咯痰・喘息・胸痛などの
症状が起こるのはこのためであります。
秋は枯葉が落ち、淋しくなりやすい季節なので
心身ともに愉快で安定した気持ちで過ごすように心がけます。
早寝早起きをして、肺気を補うようにします。
「秋の3ヵ月間は、鶏のように早く寝て、早く起きるとよい」ともいわれています。
秋は爽やかな季節で、運動には一番よい季節であるが
運動をしすぎると陰陽を消耗し、養生に悪い影響を与えるので
注意しなければなりません。
秋の薬膳
●「温燥」には涼性、甘味・苦味食材と中薬をつかう
初秋は、残暑と乾燥した秋気の影響で
のどの乾燥や痛み・鼻血などのために身体が津液不足の状態となるので
涼性、甘味、苦味の食材や中薬により余熱を清め津液を生じさせます。
また滋陰潤肺・益胃生津の作用をもつもので肺を潤すようにします。
刺激的なもの、例えばねぎ・生姜・にんにく・唐辛子などは控えます。
●「涼燥」には温性で辛味・酸味の食材や中薬を使う
立冬に近づくと寒気が強くなり、秋は温燥から涼燥に変化します。
皮膚・毛髪の乾燥・脱落、シワ、フケなどが生じ、寒気を感じるようになります。
この時期には、温性で、辛味・酸味の温肺滋陰作用をもつ食材や中薬を取り入れるます。
もち米・米・くるみ・黒ごま・蜂蜜・ねぎ・生姜・吉林人参・杏仁・五味子などがよく使われます。
この他、缶詰や瓶詰のびわ・パイナップル・梅などを使うこともあるが
その場合は甘味を洗い流すようにします。
献立を作る際は、「潤肺養胃」「滋陰生津」を考えて、食材と中薬を選ぶとよいです。
秋(処暑~霧降)の食材
野菜:里芋・えび芋・しいたけ・まいたけ・蓮根・落花生・銀杏
果物:柿・梨・いちじく・スダチ・かぼす
魚介類:秋刀魚・鮭・鰡・鰈
※薬膳では旬の食材を取り入れるだけでなく、身体の体質を
考慮し、献立を考えることが重要であります。

参考文献:
『中医薬膳学』
東洋医学出版社
『薬膳素材辞典』
源草社
『薬膳の基礎知識』
環健出版社
『中医食療方』
東洋医学出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
木村

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