下積み修行中の冠木さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


先日、兵庫県の旧福知山ハイキングコースに行って来ました。
JRの生瀬(ナマゼ) 駅から、10分程行った所の茂みの中にひっそり・・・とあります。
(探すまでに随分迷いましたが・・・笑)
以前、電車が通っていた跡を2時間弱歩くコースですが、
自然とトンネルが多く楽しめました!!
意外とたくさんの方が来られており、びっくりしました(*^_^*)


では、今回は
気・血の関係について書きたいと思います。

①気と血の関係
気と血が生成されるのに必要なものは、
腎中の精気と水穀の精微である。
これら人体の生命活動に欠くことのできない 基本物質は、
肺・脾・腎などのはたらきを通じて作られる。
気と血の作用で異なるところは、
気には主として推動・温煦作用があり、
血には主として栄養・滋潤作用があるといった機能面である。


【1】気は血を生ずる
血液の基礎となる物質は精であり、
精(精気)が 血液に転化するための原動力は気である。
気が盛んであると、血液を化生する力は強まり、
気が虚すと、力は弱まる。
そのために気虚が進行すると血虚を起こしやすく、
息切れ・脱力感・面色不華(顔色が悪い)・頭昏(頭がふらふらする)・
目花(目がくらむ)・心悸といった気血両虚による症状があらわれる。
*血液の化生とは、飲食物が脾胃によって、
営気や津液などの栄養成分になり、心肺に運ばれ、
それらの気化作用によって、次第に血に転化したあと、
脈中に注いで全身を運行するという過程である。


【2】気は血をめぐらせる
血液の循行は、心気の推動作用・
肺気の散布作用・肝気の疏泄作用に助けられている。
そのため、気の循行と深い関係をもっている。
気の機能が失調して気虚あるいは気滞といった病理変化がおこると、
しばしば血行不良となり、血瘀へと発展することがある。


【3】気は血を摂す
血を摂すとは、気の作用により、血液が正常に脈管中を流れ、
外に漏れることがない状態に保たれていることをいう。
気が虚してこの作用が減退すると、
各種の出血症が出現しやすくなる。
この病証を、「気不摂血」という。

以上にあげた気の血に対する
3つの優位的作用から、「気は血の帥」といわれる。


【4】気は血の母
気は血を運行させる動力であり、
気が血中に存在しなければ、正常な血行を保てなくなる。
しかし、逆に血は血中に存在する気に依存していると同時に、
たえず水穀の精微を気に与えることで、
気の機能を持続させている。
気は血と別れて存在することはできない。
大出血すると、気もこれに伴なって喪失し、かなり消耗する。


【5】気は陽に属し、血は陰に属す
正常な生理状態下では、気血が調和し陰陽は
相対的にバランスのとれた状態にある。
気血不和となり陰陽のバランスが崩れると疾病が生じる。



●気病
1,気虚証 (多くは生体の元気が不足し、
・・・・・・各臓腑・器官への温養が不足することによって機能が衰退して起こる。)
2,気陥証 (元気が不足していると気の、上昇させる機能が無力となり、気機下陥を表す。)
3,気滞証 (局所あるいは臓腑、経絡の気機が阻滞し、
・・・・・・気の運行が滞ることによって生じる、臓腑、経絡の機能障害を表す。)
4,気逆証 (気の昇降運動で下降すべき気が下降せずに上逆したり、
・・・・・・上昇の機能を持つ気の働きが過度になって現れることによって生じる、気機上逆を表す。)
・・


●血病
1,血虚証 (血の不足によって臓腑、経絡・身体四肢が血の濡養を受けられず、
・・・・・・滋養されないために生じる、全身虚弱を表す。)
2,血瘀証 (血液の運行が順調でないか、または瘀滞して現れることによって引き起こされる。)
3,血熱証 (外感 熱病で熱邪が血分に侵入する場合、
・・・・・・あるいは内傷雑症で血分に熱がある場合に出現する。)


●気と血
1,気滞血瘀症 (気滞により血の運行が正常にできなくなるので、瘀血が出現し、気滞血瘀証となる。)
2,気虚血瘀症 (気虚により血流を率いる力が弱くなり、血流が滞って血瘀となる。)
3,気血両虚証 (多くは、久病が治癒せず、気血が消耗し、気虚と血虚が同時に現れる。)
4,気虚失血症 (気虚により血液を固摂せする機能が失調し、出血を生じる。)
5,気随血脱症 (血は気を載せて運行する機能があるため、大出血すると、
・・・・・・・・血液が減少するだけでなく、気も血の減少に伴って減少し気脱を表す。)



参考文献:
『中医学の基礎』
『中医学診断ノート』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『実用中医学 一冊でわかる基礎から応用』  (有)源草社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here