<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
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どうも、新川です。

補剤の
人参養栄湯について。

『医宗金鑑』の中に、
柯琴かきん(1662年〜1735年)曰くとして、

「蓋補氣而不用行氣之品則氣虚之甚者幾無氣以運動
補血而仍用行血之物則血虚之甚者更無血以流行」
(『御纂医宗金鑑. 首巻,巻1-90 / 呉謙 [ほか]奉勅纂修』早稲田大学図書館 (Waseda University Library)より抜粋)

→意訳として、
補気をして行気の品を用いらなければ、
氣虚の甚だしきはその補を受ける気自体が無い。
補血しながら行血を用いるのは、血虚が過度となるため、
さらに流行する血が無くなる。

そのため、
この後には

「故加陳皮以行氣而補氣者悉得効其用
去川芎行血之味而補血者因以奏其功
此善治者祗一加一減便能轉旋造化之機也」
(『御纂医宗金鑑. 首巻,巻1-90 / 呉謙 [ほか]奉勅纂修』早稲田大学図書館 (Waseda University Library)より抜粋)

として、
陳皮を加えて行気しながら補気し、
行血の川芎を去る根拠が綴られております。


さらに遠志、五味子により安神をはかることが
同じ補気剤である八珍湯や十全大補湯との違いとなっております。


《参考文献》
『中医基本用語辞典』
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『臨床応用 漢方處方解説』創元社
『中国医学辞典 基礎篇』たにぐち書店

《参考URL》
『御纂医宗金鑑. 首巻,巻1-90 / 呉謙 [ほか]奉勅纂修』早稲田大学図書館 (Waseda University Library)
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ya09/ya09_00595/index.html


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