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下野です。
いきなりですが、
鍼灸の”はり”には
「鍼」と「針」の漢字が存在します。
なぜ二種類も存在するのでしょうか。
それぞれをみてみましょう。

●鍼
旧字(漢代より以前から使用)であり、
”シン”を表す「咸」に金へんの形声文字とされており、
鍼灸、鍼灸院はこちらの「鍼」がほとんどですね。

●針
新字(南北朝時代)であり、
金へんに”ハリ”を意味する「十」を組み合わせた会意文字。
鍼灸以外の”はり”(まち針、釣り針等)はほとんどこちら。

確かに、
古医書も「鍼」で記されたものと
「針」となったものが存在し、
上記説明文から時代によってというものでしょう。

ただ個人的に面白いと感じたのは、
日本では明治時代の標準漢字表、
昭和の当用漢字表に「針」はあっても
「鍼」が存在しないということです。
でもはり師は「鍼」にこだわり、
国もかき分け(「鍼灸」や「まち針」、「釣り針」等)を推奨したようです。

ただ国が制定したものなので、
世間一般では「鍼灸師(しんきゅうし)」と言いますが、
国の免許では「はり師」「きゅう師」というカナ表記で
記しているみたいですね。

今更ながら、勉強になりました。


<参考文献>
「常用漢字辞典」 三省堂
「人名用の新字旧字 「鍼」と「針」」 三省堂WORD-WISE WEB

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