<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
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どうも、新川です。

山上に咲くアジサイ
山上に咲くアジサイ

妙見山のアジサイと
山の上より西を望む風景。


さて、ここからが本題です。

前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。

今回も、
“風病諸侯(下)”の続きです。


《原文》

頭面風者、
是体虚諸陽経脈為風所乗也。
諸陽経脈、上走於頭面、
運動労役、陽気発泄、
腠理開而受風、謂之首風。
病状、頭面多汗悪風、病甚則頭痛。
又新沐中風、則為首風。
又新沐頭未乾、不可以臥、
使頭重身熱、反得風則煩悶。
診其脈、寸口陰陽表裏互相乗。
如風在首、久不瘥、則風入脳、変為頭眩。

 


→解釈として、
陽経の経絡はすべて頭面に上行しているが、
身体が虚弱であると、
風邪が陽経経脈を犯すことで、
頭面部の多汗、悪風、また病が重くなる頭痛がおこる。
これを「首風」という。

他にも、
洗髪した後に風邪があたると発症することがあり、
特に洗髪後、
髪が乾かずに床に就くと頭重身熱し、
反って風邪を受けると心胸煩悶することがある。

寸口陰陽表裏互相乗:
脈診において寸口は上焦を示す。
腑は陽に属し表を主り、臓は陰に属し裏を主る。
「相乗」とは陰部に陽脈があらわれ陽が陰に乗ずること、
また陽部に陰脈があらわれるものを陰が陽に乗ずることをいう。


参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『校釈 諸病源候論』緑書房

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。


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