こんにちは、為沢です。
今回は鍼灸重宝記の続きを紹介します。


牙歯

“夫れ歯は骨の余り、腎これを主る。
上の前歯は督脉に属し、下の前歯に任脉に属す。
両頣の上齦は、手の陽明大腸、下齦は足陽明胃の経これを絡ふ。
風を呷ときは、痛みはなはだしきは腸胃に風邪あり。
腫痛は陽明の風熱。臭く穢しきは腸胃に熱あり。
動き揺ぐは腎元の虚なり。血火に遇うときは沸出て宜露る、
熱極り、歯の縫より血出るは虚熱なり。
蚟牙は竅あり、腸胃の湿熱なり。
走馬牙疳は即時に腐落る、
真陰いまだ成らずして熱さかん也。

少海、合谷、内庭、四瀆、
上廉、大淵、三間、浮白、陽白。
歯痛まば商陽。
牙痛ば陽谿、少海、曲池、陽谷、二間、厲兑。
上牙痛には人中、内庭、大淵、呂細、少海、三里、又肘の上、
肉の起るところに灸して妙なり。
下歯いたまば、竜玄側腕交叉、
承漿、合谷、三間、又腕くびより五寸上、
両筋の間に灸五壮して妙なり。
血熱胃口にあり、咽歯に引きいたむには浮白、内庭、合谷。
頬腫れ牙いたまば、頬車、曲池。
虫牙にはいたむ牙のとをりの齦に刺すべし、妙也。
虫喰牙にてを生じ、ただるるものは、承漿に灸七壮すべし。
牙疳は承漿に針灸。


参考文献:
『鍼灸重宝記』医道の日本社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

淀川河川敷にて
淀川河川敷にて

昔、毎夜ランニングしてた場所です。
走りながら己の中で色々発見があったことを覚えてます。

為沢

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