こんにちは、大原です。

5月の下旬から、夏のように、
急に暑くなってきましたね。
体調はいかがでしょうか?

この暑さで
すでに夏バテしているような友人もいますが、
特に何もしていなくても、
急激な気温の上昇に
身体がついていってない場合に
そのようになると思います。

さて、急激な気温上昇への対策として
身体の陰分を保つことが必要だと思います。

陰分とは、言い換えれば陰液であり、
身体を構成する物質をで大きく分けた場合、
とは陽気であり、
とは陰液であると考えます。
(このあたりの説明は、また別の機会で行います)

体内の熱を外に逃がすため、汗をかくには、
必要な陰液を保持しておく必要があります。

ここで、人体の構成要素の一つ「気」の作用で、
固摂作用(こせつさよう)」という作用があります。
これは、身体にとって必要な陰液などの物質が
体外へ出ていき過ぎないようにするもので、
気の重要な作用の一つです。

すなわち、
固摂作用
を高めるために「気」を増やすことで
体内の陰液をしっかりと保つことができるようになる
ということです。

では、不足した気を増やすための生薬とは
どのようなものでしょうか?

気を補う生薬、すなわち
補気薬(ほきやく)」の代表的な生薬としては
人参(ニンジン)、黄耆(オウギ)、
山薬(サンヤク)などがあります。

この山薬とは
「ヤマノイモ科のナガイモの
外皮を除去した根茎で、日本産はヤマノイモに由来する」
(『中医臨床のための中薬学』より)とあり、
普通にスーパーで売られている山芋・長芋のことです。

夏バテして疲労がなかなか抜けないという方、
疲労回復のために睡眠や休息も必要ですが、
山芋・長芋を使った料理を
試してみてはいかがでしょうか。


参考文献
『中医臨床のための中薬学』 医歯薬出版
『基礎中医学』 燎原

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