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11月下旬 近所の公園にて
11月下旬 近所の公園 落ち葉がいっぱいですが、まだ青い葉も茂っていました。


こんにちは、大原です。

前回に続いて3条からみていきましょう。
原文と意訳を記していきます。

臓腑経絡先後病脈証(第1)

(3条 原文)
問曰、

病人有気色見於面部、願聞其説.

師曰、
鼻頭色青、腹中痛、苦冷者死.
鼻頭色微黒者、有水氣.
色黄者、胸上有寒.
色白者、亡血也.
設微赤非時者死.
其目正圓者痓、不治.

又色青為痛、
色黒為勞、
色赤為風、
色黄者便難、
色鮮明者有留飮.

↑原文を大まかにみると、
色について記されていることが分かります。
何の色なのか、ここでは文脈に沿って、
前半は鼻頭の色について、
後半は目の色について記されているようです。
また、「痓」とは「けい」と読み、
風寒の邪による病を指すようです。

(3条 意訳とともに)
問曰、病人有気色見於面部、願聞其説。
(問いて曰く、病人の気色は面部にあらわるる有り、願わくばその説を聞かん。)
→病人の気色は顔面にあらわれると言われます。その内容を教えてください。

師曰、鼻頭色青、腹中痛、苦冷者死。
(師曰、鼻頭の色青く、腹中痛み、冷に苦しむ者は死す。)
→鼻の頭の色が青く、お腹が痛み、冷えに苦しむ場合は死証である。

鼻頭色微黒者、有水気。
(鼻頭の色かすかに黒き者は、水気有り。)
→鼻の頭の色がやや黒ければ、水気病(腎の病)である。

色黄者、胸上有寒。
(色黄なる者は、胸上に寒有り。)
→色が黄色であれば、胸の上あたりに寒がある。

色白者、亡血也。
(色白き者は、亡血なり。)
→色が白ければ、血の不足をあらわす。

設微赤非時者死。
(もしかすかに赤きこと時に非ざる者は死す。)
→色が白い場合に、もし、暑い季節でもないのに
かすかに赤色であれば、熱証ではなく、
乏しい陽気が旺盛な寒陰によって
追い出されてしまっていることを表しているので

死証をあらわす。

其目正圓者痓、不治。
(その目正円なる者は痓にして治さず。)
→目が直視したままの場合は重篤な不治の痓の病である。

又色青為痛、色黒為勞、色赤為風、色黄者便難、色鮮明者有留飲。
(また色青きは痛たり、色黒きは労たり、色赤きは風たり、色黄きは便難し、色鮮明なる者は留飲有り。)
→(目の)色について、
青い色は(血脈が凝滞しているので)痛みがあり、

黒い色は(腎精が枯れてしまうほど)消耗している状態をあらわし、
赤い色は熱の病をあらわし、
黄色は(脾気が滞って湿熱が蘊結しているので)便秘をあらわし、
色が一見鮮やかな場合は(水分の停滞によっておこる)浮腫があることをあらわす。

 続きます。


参考文献:
『金匱要略も読もう』 東洋学術出版社
『傷寒雑病論』 東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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