寝台特急「日本海」廃止へ               KAHOKU ONLINE NETWORKより
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【寝台特急「日本海」廃止で調整】

「日本海」は、
大阪〜青森間を約15時間ほどで結ぶ 、
関西から発着する唯一の寝台特急

利用客減少や車体の老朽化が理由とのことですが、
非常に残念に思います。

「ブルートレイン」の愛称は、
客車が青色のカラーリング
であることに由来しております。
現在運行しているブルートレインは、
上野駅発着の
「あけぼの」「北斗星」が残るだけとなりました。

さて今回は、
宝命全形論篇についてです。


今回は、宝命全形論篇について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。


【宝命全形論篇 第二十五】

黄帝がいう。
「わたしはこの病人の痛苦にひどく同情するのだが、
考えかたの上に混乱や疑問とする点があるために、
治療をするとかえって病状を悪化させるし、
また、これに代わるよい方法もみつからない。
人民はこれを見て、わたしを残忍粗暴な君主だと思っていることだろう。
いったいどうしたらよかろうか。」

岐伯がいう。
一個の人間の生活は、自然界と密接な関係をもっています。
もしも四時の変遷に
よく順応して
生活するならば、
自然界の一切の事物は、
すべてその人の生命の源泉となるのです。

よく万物の作用を知る人とは、
万物の恵みを受け、活用することができる人です。

ですから、天には陰陽があり、人には十二経脈があるのです。
天には寒暑があり、人には虚実の盛衰があるのです。
天地陰陽の変化を掌握できれば、四時の変化の規律にかない、
十二経脈の道理を了解できれば、
事理に明達し、疾病に惑乱されることもありません。
八方の風の変化の規律を掌握すれば、
五行の盛衰にかない、病人の虚実の変化に通達すれば、
独りきわだった見解をもつに至ります。
このような人は、病人のあくびやうめきなど、
些細な動きをも注意深く観察し、
微細な変化から身体の変調を洞察することができるのです。

黄帝がいう。
「人が生まれて肉体を保持するには、
陰陽の変化と無関係ではあり得ない。
〜どのような方法をもってすれば、
大綱をつかみ、認識を深め、
適切に処理することができるであろうか、お尋ねしたい。」

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岐伯がいう。
「それらは、五行の変化の道理にしたがって、
分析処理することができます。
たとえば木は金に遇うと伐り倒され、
火は水を受けると消え、土は木を繁殖されるとはけがよくなり、
金は火に遇うと熔け、水は土に遇うと阻止されます。

このような変化は万物すべてにいえることで、
その例は枚挙にいとまありません。
そこで、鍼刺の方法を用いて疾病を治療し、
天下の人民に恵みを与えるには、
五つの要道があるのです。
しかしながら、人々はそれをうち捨てて顧みようともせず、
これらの道理を理解していません。
いわゆる五つの要道とは次の通りです。
・第一:精神を集中すること。
・第二:養身の道をわきまえること。
・第三:薬物の正しい性能を熟知すること。
・第四:砭石の大小に注意して適切なものを用いること。
・第五:蔵府血気の診断方法を会得すること。

この五項目の要道が理解できれば、
事にあたっての緩急先後の判断もおのずと把握することができます。
近頃の鍼刺の方法は、一般的には虚したものを治すには補法を用い、
満つるものを治すには瀉法を用いてますが、
これは誰でもがみな知っていることです。
もしも天地陰陽の道理に法り、機にしたがい変に応じて刺法を施せば、
治療の効果の著しいことは、打てば響くがごとく、
影の形に添うがごとくです。
ここにはなにも神秘的なことがあるわけではなく、
この道理をわきまえさえすれば、
心の欲するまま手の求めるままに、
独自の境地に到達することができるのです。」
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黄帝がいう。
「鍼刺の道理を説明してもらいたい。」スペース
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岐伯がいう。
「およそ刺法の鍵は、
先ずおのれの精神を集中し、
患者の五蔵の虚実と、
三部九候の変化とを把握し、
しかる後に鍼を下します。

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また真蔵脈が現れてはいないか、五蔵が傷れ損われる現象が出てはいないか、
内と外、形と気は釣り合いがとれているかどうか、
などに注意しなければならず、外形に依存するだけではいけません
さらに経脈血気の往来の状況を熟知して、
はじめて人のために病を治すことができるのです。

患者には虚実の別がありますが、
五虚の症状が現れたときにも、
軽率に治療を行ってはいけませんし、
五実の症状が現れたときにも、
安易に治療を放棄してはいけません。
鍼を退くべきときには速やかに退き、
一瞬たりともおろそかにしてはなりません。
手指に全神経を集中させ、
清潔で均衡のとれた鍼を用いて、
心を静かに意を平らかにして刺し、
適切な時間を見計らって鍼刺の気が至るのを観察します。
その血気の変化は目で見ることができませんが、
気が至るときはあたかも烏が一斉に集合するかのようであり、
気が盛んなときは、あたかも稷(キビ)が勢いよく繁茂するかのような印象を与えます。
気の往来はあたかも鳥の飛翔を見るかのように、
その変化の形跡を目で見てとらえるすべはありません。
ですから用鍼の方法は、
気がまだ至らないときには、ちょうど弩を横たえて発射を待つときのように、
鍼を留めて気を候い、気が応じたときには、
ちょうど弩の箭が発射されるときのように、
迅速に鍼を抜くのです。」


黄帝問曰、天覆地載、万物悉備、莫貴於人。
人以天地之気生、四時之法成。
君王衆庶、尽欲全形、形之疾病、莫知其情、留淫日深、著於骨髄、心私慮之。
余欲鍼除其疾病。為之奈何。
岐伯対曰、夫塩之味鹹者、其気令器津泄。絃絶者、其音嘶敗。
木敷者、其葉発。病深者、其声噦。人有此三者、是為壊府。毒薬無治、短鍼無取。此皆絶皮傷肉、血気争黒。

帝曰、余念其痛、心為之乱惑、反甚其病、不可更代。
百姓聞之、以為残賊。為之奈何。
岐伯曰、夫人生於地、懸命於天。天地合気、命之曰人。人能応四時者、天地為之父母。
知万物者、謂之天子。天有陰陽、人有十二節。天有寒暑、人有虚実。能経天地陰陽之化者、不失四時。
知十二節之理者、聖智不能欺也。能存八動之変、五勝更立。能達虚実之数者、独出独入。呿吟至微、秋毫在目。

帝曰、人生有形、不離陰陽。天地合気、別為九野、分為四時。
月有小大、日有短長。万物並至、不可勝量。
虚実呿吟、敢問其方。
岐伯曰、木得金而伐。火得水而滅。土得木而達。金得火而欠。水得土而絶。万物尽然、不可勝竭。
故鍼有懸布天下者五。黔首共余食、莫知之也。
一曰治神。二曰知養身。三曰知毒薬為真。四曰制砭石小大。五曰知府蔵血気之診。
五法倶立、各有所先。今末世之刺也、虚者実之、満者泄之。
此皆衆工所共知也。若夫法天則地、随応而動。和之者若響、随之者若影。道無鬼神、独来独往。

帝曰、願聞其道。
岐伯曰、凡刺之真、必先治神。五蔵已定、九候已備、後乃存鍼。
衆脈不見、衆凶弗聞、外内相得、無以形先。可玩往来、乃施於人。
人有虚実、五虚勿近。五実勿遠。至其当発、間不容瞚。手動若務、鍼耀而匀。
静意視義、観適之変。是謂冥冥、莫知其形。見其烏烏、見其稷稷。従見其飛、不知其誰。伏如横弩、起如発機。

帝曰、何如而虚。何如而実。
岐伯曰、刺虚者須其実、刺実者須其虚。経気已至、愼守勿失。
深浅在志、遠近若一。如臨深淵、手如握虎、神無営於衆物。


参考文献:
『黄帝内経素問 上巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『臓腑経絡学』 アルテミシア

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみてあげて下さい。

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