(言っている事が通じるかどうか不明ですが。
ほとんど感覚の世界と鍼を持つ上での体感の世界の話です。)
鍼を持って少しでも技術も
人としても少しでも向上するように
毎日毎日 現場に立たせて頂いて、
年を追うごとに
プライドや
誇りというモノが薄くなっていく。
自分と言うものにこだわる必要が無くなる。
昔はどうだ!鍼はすごいだろう!
と認めさせるのが嬉しかったが。
なんというか。
身体や指先は動かされるものであるし、
磨けば磨くほど 自分と言う器さえ 邪魔になる。
相手に触れ動かすには 
天地の事象を具現化しうるよう
まさしく透明でいなければならないと知るからだ。
このように鍛えさせて頂ける職業が他にあろうか。
この職に触れ、医療と言うジャンルにありながら、
傲慢にならずに居られることに真に感謝したい。
私はこうだ。
私はこうだと叫び、
自分をいつか認めようと、逆に卑下しようと
それなる以前とまったく同じように
生命と言うものはすでに
尊く、かつ美しいものだ。
天に手をかざせば
応ずるものがある。
眼をつむれば息吹を感じる。
そうでありたい。
より そうでありたい。
  鍼灸師 林玄一

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