下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


 

2013/02/23 No.31
2013/02/23 No.31

大阪府富田林市在住のK.Mさん

【主訴】潰瘍性大腸炎

主訴が出始めたころから、微熱が続いているとのこと。

【既往歴】なし
—————————————————————————
『舌苔』
全体的に薄白苔
左舌辺〜中:苔のハゲ『舌質』
舌尖:淡白
舌中~舌根:淡暗
舌辺(中焦の位置)の歯痕
営血が不足して舌体を充養できないために淡白になる。
一般的には、陽気が不足して、陰血を生化する能力が低下したり
血液を推動する力が減弱した結果として、営血の不足が生じるので、
気血両虚を示すことが多い。舌体が胖大になったために歯の圧迫を受けて生じ、
胖大舌に付随してみられる。
ただし、舌体が嬌嫩であること・胖大がある程度持続することで、
虚によって水湿が生じた場合のみ発生する。
淡紅舌あるいは偏淡で歯痕がみられるのは
脾虚・気虚の挟湿である。
淡白舌で歯痕があり、水滑苔をともなうのは
陽虚の寒湿である。
『中医臨床のための舌診と脈診』より
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中焦~下焦部分で気がつまり、
陽気がうまく昇降できずに滞ったために
それが火に変わり熱(微熱)を発生させ、
その熱が経絡を損傷して出血させているのでは。
(※注)この場合は一身に陽気の虚衰があります。
陽気が届いてないという解釈とは若干異なりますのでご注意を。
生気・津液が正常に運用されていないために、
邪となる熱が捌けず残っているわけです。(一鍼堂)
気が滞っていることにより血もうまく巡ることができず
気血両虚となり全体的に淡白舌、
そして下焦に滞っているため淡暗のようになるのではないかと考える。


参考文献:
『中医臨床のための舌診と脈診』 神戸中医学研究会

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here