つらい事があったから
もどかしい日々があったから
夢があったから
心が奮えるような場所をこそ探し求めて
なによりも幸せを探し
苦しみを少しでも遠ざけようと考えたから
多感な時、表現が出来ない私は
すべての想いを鍼に問いかける事しか出来なかったから
毎日 毎日 鍼を持ち続けたのだが。
持ち得なかった少しの幸せのかけらを
手に取った時 それが心地よく
安穏とすれば 
すぐに なんだこの退屈は
といてもたってもいられなくなる。
結局 自分は何が欲しいのだろう。
なんだ 問答が好きなんだな。
ただ鍼が好きなんだな。
と気付かされる事がある。
名も言葉もいらないです。
いつまで鍼と問答出来るか。
己と問答し続けられるか。
感じるべきものを感じられる存在であれるか。
じじいになっても天地と問答し続けたい。
目の前のごちゃごちゃとしたものよ
去れ
静かに 静かに おやすみなさい。
ただ
元あるところに 戻れば良い。
一つのものが二つになり
二つのものが四つになり
枝葉が絡み続ける。
医学も人も
元あるところに気付けば良い。

3 コメント

  1. 林さん、こんにちは。
    いつも、ブログ見させてもらってます。
    >「元あるところに気付けばよい」
    その気持ち凄く分かります。
    俺も、「人は遥か遠い昔の大切な何かを思い出すために、与えられた生を生きているのかも」なんて思ったりします。
    なんだか林さんの文章読んでホッとしました。
    ありがとうございました。

  2. ありがとうございます。
    鍼灸師の方でしょうか。
    少しでも伝わって良かったです。
    こういうことこそ書きたかったりするのですが、
    一般論と特殊論で言えば、
    特殊論の方なので
    こういう場では あまり書く事ではないのかな
    といった葛藤があったりします。
    あなたの言葉に
    僕自身救われた所があります。
    ありがとうございます。
    いつでも書き込んで下さい。
    歓迎致します。

  3. 林さん、返事ありがとうございます。
    俺は鍼灸師ではありません。
    主に音楽や文学をやっています。
    ちなみに「太陽と月の結婚」ってブログやってるものです。
    名前を「宇宙・音楽」から「えんくん」に変えたのです。
    すんません。紛らわしかったですね。 
    俺は医学は全くの素人ですが、全体観を持った詩人的な医者の方ってあまりいない気がするので、そういった方の思想とか凄く興味あります。
    もし気が向いたら、こういう文章も時々書いていただけたら嬉しいです。
    では、失礼します。m(_ _)m

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