下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不愉快なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


帯下②

帯下異常は、白帯、黄帯、赤帯、緑帯、が
臨床で最も多く見られるものであります。
その原因は、
①飲食の不摂生・過度の労倦・情志の失調などにより、
脾気を損傷し、運化機能が失調し、
水穀の精気が上部に循環し血脈を傷つけます。

②腎虚体質や、多産・過度の房事などから腎気を損傷し、
帯脈の機能が失調し、帯下の量をセーブできなくなり、
任脈不固を招きます。

③生活・起居が不術生。

④月経もしくは産後に経脈が空虚となったり
手術後の体力が低下し、それに乗じて湿毒の邪気が進入し、
邪気が体内に存在する時間が長くなり熱と化します。

⑤肝経の湿熱が下焦に流れ込み、
任・帯脈を損傷するなどの理由が考えられます。
さらに、湿熱薀蒸もしくは湿毒内盛となると、
血絡を傷つけ、帯下の中に血が混じることもあります。
その他、さまざまな色の帯下が同時に現れたり、
膿や血が混じったり、水や米のとぎ汁のように
薄く臭いが非常に強いような場合は、
子宮・子宮頚管または卵管などの
悪性の病変である可能性もあるため、
必要な婦人科の検査などを行い、
正確に診断するようにしなければなりません。

帯下異常の弁証では、まず帯下の量・色・質・臭いにより弁別します。
一般的にいうと、色の濃いもの(黄帯・赤帯)、
質の濃いもの、臭いの強いものは、
実証および熱証に多く見られます。
色が薄く(白帯・淡黄帯)、
質も薄く臭いが少ないまたはやや生臭いものは、
虚証に多く見られます。
ただしこれ以外にも、全身の症状や発病の状況および
病変の経過などを考えてあわせ、
前弁的に分析し、正確な診断をしなければなりません。
また、実熱証や陰部に掻痒感があるものについては、
局部の治療も重視し、
陰部の洗浄・軟膏の湿布・膣内に
座薬を挿入するなどの外的治療も並行して行います。

帯脈
帯脈は、その名の通り
「帯のように腰の周りを1周している経」です。
そこで帯脈には、
縦に走るたくさんの経を束ねて
調節する働きがあるとされていました。
なかでも、特に腎気の作用に
大きな影響力を持つと考えられています。
具体的には、女性の月経やおりもの、
男性の生殖機能を支える働きです。
支えると言っても色々ですが、
1つには「漏れを防ぐ」といったニュアンスがあります。
帯脈が正常に働かないと、
例えば女性なら「おりものが増える」とか[不妊症」とか、
男性なら「遺精」などという症状が現れます。
これはどれも、帯脈を束ねる力が
不足している結果だと考えるわけです。
また、帯脈は、腰から腹部を1周しているので、
腰痛や腹痛等とも関係の深い経とされています。


参考文敵:
『[実践講座]中医弁証』 東洋医学術出版社

木村

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