はじめまして。一鍼堂スタッフの為沢と申します。
これから私が担当した患者さまの症例や、
臨床の現場で気付いたことや発見など書き込んでいこうと思います。
今回は施術を進めて行く上で、
御体に変化が出て来た患者さまの症例を紹介したいと思います。
喘息でお悩みの患者さまで、
施術経過は良く、喘息症状は治まり快適に過ごされていました。
この方は飲酒が好きで、普段からよく飲酒をしていらっしゃいましたが
施術を進めていく内に御体に変化が出てきました。
少量の飲酒で酔うようになり、多量に飲むと喘息が出てしまう
体質になり、お酒に弱くなったと悩んでいらっしゃいました。
この方の喘息の病因は、飲酒による脾胃の負担であったので、
主に、脾胃に内停していた湿邪(湿気を帯びたネチネチした邪気)
を取る処方で喘息が治まっていました。
よくお酒を飲んでいた当初は、お酒に強かったわけではなく、
体内の湿邪が、湿邪を欲する状態であったと診られます。
毒が毒を欲している状態です。
常時、湿邪が脾胃に停滞しているため、
飲酒しても湿邪と感知せず、脾胃の機能が麻痺していたと思われます。
施術により脾胃の湿邪が無くなってゆき、
脾胃はきれいな状態になってきました。
これで脾胃が元気になっていくかと思われましたが、
少量のお酒でも体調崩しがちということは、
湿邪を取っただけでは、元気になっていない証拠です。
現在も施術継続中の患者さまで、
お酒を飲んでも体調崩さぬよう
脾胃を強めていく施術を続けています。
このように、御体の変化が出て来ることはよく見受けられます。
不安に感じらっしゃる方もいらっしゃいますが、
御体が良くなっていく過程なので、心配ないです。
少しずつですが、また何か症例があれば
御紹介したいと思います。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here