傷寒論のすすめ 
今回は、傷寒論という
東洋医学の経典ともいえる古典を紹介します。
例えば「A」という証に対した時、
その証に伴う症状や治法を中医書に求める事が多いと思います。
これらの書物は辞書のような、いわば静的な情報ですね。
しかし傷寒論のすばらしい点は、1つの傷寒論の中に
起承転結があり、物語があるという点です。
読者は書き手の意志とともに、悩み、失敗し、考察し
乗り越えていく事が出来るのです。
例えば傷寒論には、「脈や症状がこれで、このように証立てし、
それに合う湯液を与えたが、それが誤っていて
違う証になってしまった。
その時の症状はこうであり、まさにどこどこに邪が入りこんだのだ
ということに気付き、次の処方を考え直しました。
その処方はこうです。云々。」
このような展開の仕方で、ストーリーが描かれているのです。
その他諸々の静的な情報と異なり、
私はこの傷寒論という大典を非常に動的な道しるべ
だと感じています。
是非是非読んで頂きたい。

1コメント

  1. オススメは、東洋学術出版の『宋本 傷寒論』です。
    いらぬ解釈が入ってなく異訳の心配もなくベリーグッドです★
    どの流派の方も読めるようになっています。
    masaさんが読めばいろいろと活かせるんじゃないでしょうか(^o^)//

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