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こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論しょうかんろん』の解説です。

今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百四十九章。
この章では、厥逆で格陽脉をみる場合は灸法がよいことを述べております。



傷寒脉促、手足厥逆、可灸之。
促脉は数脉中に不規則な間歇がある脈状を言い、一般に陽熱を指す。
このとき厥逆をみれば、それは鬱熱が内伏した熱厥によるものであるから
灸は行ってはいけない。
しかしここで「可灸」と述べているのは
この手足厥逆が陽虚・陰盛による寒厥だからである。
陰寒が極まって盛大になり、
陽が虚して陰を格拒するので、脉促・無力の脉を示す。
この陰盛格陽の脉は陽虚欲脱を表すので、
灸により陰消・陽回させる。

提要:
厥逆で格陽脉をみる場合は灸法がよいこと

『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
傷寒の病に罹って脉促となり、
手足が厥逆している場合は、灸法を用いて急いで温めるとよい。


参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』   東洋学術出版社

『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房

『増補 傷寒論真髄』  績文堂

『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社

生薬イメージ画像:為沢 画

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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