【週2日程度の研修生募集中】
週に2日程度(各半日)の研修生を募集しております。
学生であれば、業界の相談や
当院蔵書の閲覧、及び基礎中医学の修得を目指し、
適正があれば修行生や内弟子として
上を目指すことも可能です。
詳しくは本院まで。
期間:6ヶ月(相談により更新の余地あり)
募集二名、面接あり。
一鍼堂大阪本院:☎06-4861-0070


「古人の曰、
歯の病は胃火ののぼる也。
毎日時々歯をたたく事
三十六度すべし。
歯かたくなり、蟲くはず。
歯の病なし。」

貝原 益軒『養生訓』より

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下野です。
今回は『養生訓』の記事になります。

今回は歯についてになります。
歯は、一般の方でもご承知の通り、
俗に言う「大人の歯」(永久歯)は
再生しないものであり、
東洋医学においても同じであります。
この再生しないものを
しっかり守るには?
といった内容が
冒頭の文になります。

現代語にしますと
「古人は、歯の病気は胃火が昇るからと考えている。
歯の病にならない為には
歯をカチカチ打ち鳴らすことを
毎日36回しなさい。
そうすれば歯は堅くなるし、
虫歯になることもない。
つまり歯の病気にならないのだ。」
といったところでしょう。

文中の”胃火”とは、
胃に溜まった熱が、
足の陽明胃経の経絡を上昇する
という病理変化で、
・辛い物の食べ過ぎ
・外感熱病が胃に伝入したもの
・過度のストレスから、胃を犯したもの
が原因として挙げられ、
その症状として、
歯茎の腫れ・歯痛・唇の腫れ・息が熱く、悪臭がする・歯周病etc.
があります。

歯をカチカチ鳴らす意味としては、
胃火熱が昇っても、
カチカチ動かす事で気を巡らし、
熱を滞らせないようにさせる為だと考えられます。

ただ一番の理想は、
やはり胃熱を発生させないことになりますので、
日々の食生活など
気を付けないといけませんね。

クリスマス仕様
クリスマス仕様

もうクリスマスの準備なんですね。
一年が非常に短く感じます。


<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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