晩ご飯を食べた後、
3時間程経った段階で吐き気を生じ、
そのまま激しい嘔吐、下痢
頻回に行くことで、
陽気が脱した様な症状をみる。
一身蒼白、体温低下、頭に血の気が引いた感強く、
弱い悪寒が常にある。
脈細微にして少し深し。
体調不良のあまり、腹診は診る気がせず診なかった。
6時間後、
症状は相変わらず、陽気が損傷した状態も回復はしないが、
脈が沈み、固し。
這って歩くような状態だが、陽気が抜け、
震えがある。
時につんと心痛が生じる。
心の臓の奥で時折、脈が途絶えて離れていくような
不思議な感覚があり。
やばいな。
どんどん舌の色あせが進む。
急激に体重が減少するのがわかる。

合谷に気滞が強かったので、
去邪する。
まるで効なし。
状態はかわらずつらい。
なんとか考察する。
食後反応が出るまでが異常に早かったので、
感染性のものではなく、
飲食物内の毒が非常に強く、
それを食したことにより
直接受けたように思える。
飲食物の中の毒が身体に入り、
何度も続く下痢、嘔吐にて生気がそがれ、
陽気が漏れ続け、
それに反して強い毒邪が沈位に侵入した
平素の邪正闘争では考えられない状態と診る。
通常は邪と生気があたり、
発熱などし、火花を散らすのだが、
生気をものともせず、
深部に摩擦が少ないまま邪が侵襲したのだろう。。
邪正闘争の症状が出ず、
陰津を急激に漏らすために
どんどんどんどん生気が落ち、
このまま行くと陽脱を起こすなと思えるまずい状態。
とりあえず、
邪毒を叩くことを考え、
邪の所在を明確にする。
脈の所見、あとは切経時の勘みたいなものによって、
三陰交にあると診た。
今にも倒れそうなので、
左右差を確認するのもきついため、
左→右と両三陰交の深部に対して鍼をすすめる。
両方含めて数秒のうちに処置を行う。
恐らく主義を戸惑うと邪が余計に結ばれてしまうので、
ぽん、すっ
とそこに腰をすえることなく
小走りで振り返らず通り過ぎるように鍼を施す。
留まったらだめだ。
脈がどん膨らみ、
沈部に留まっていたものが開く。
即座に下痢、嘔吐消失し、
脈象も生気が開く感ありて、脈幅、力ともに応じる。
胃の気が帰還したのだ。
相変わらず、虚脱しながら飲まず食わずだったので
手足厥冷であるが、
それ以外の所見は一気に緩解をみる。
ピンポイントで邪を駆逐することで
飲まず食わずでも
こんなに生気を盛り返す事が出来るとは。
10分前まで這いつくばっていた僕が、
今、こうしてパソコンで文字を打ってワクワクしている。
鍼はすごい。
本当にすごい。
僕はこれとともにあって良かった。
血反吐を吐きながらでもいつも、いつまでも学びを与えてくれる。
命全部で感謝したい。
鍼はすごいなあ。
いや、恐れ入りました!
鍼の神様。
もう、
僕、一生付いていきますって感じです。

殴り書きで失礼しました。

備忘録として書いておきました。
基本的に仕事の成果は僕と患者の二者の中で
揺るぎないものであればあまり治ったぞと
自分で書くのは好きではないけれども、
今回はテンションが上がってしまった。
たまにはいいでしょう!
いやはや、発作中は死ぬかと思いました(^_^;

林玄弌

追伸、
調子に乗って仕事をしておりましたが、
やっぱり戦の後でもあり、
生気が戻ったと言ってもまだまだ薄く、
睡眠も取れていないので、
少し作業するともう、へろへろで話になりません。
休養が必要ですね。

ちょうど休みがあるので
ゆっくりと休みます。
調子に乗りました。
これも含めて報告しておきます。

2 コメント

    • 休みの時で良かったです。
      なんでも芸の肥やしとはいえ、
      勘弁して欲しいです。
      お互いこれから数年は
      目まぐるしく景色が変わりそうですね。
      頑張って乗り切りましょうね〜。

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