【カテゴリ】鍼灸師になりたい, 現在、鍼灸師になる為の学生である
【タイトル】学校の勉強がわからず悩んでいます
【相談日】2016/2/26
【相談内容】以下に続く。

『今現在、28歳の都内の鍼灸専門学校の二年生です。
実は、今の学校に通う前に別の鍼灸専門学校に半年通い、
勉強がわからなかったため退学しました。

そして、本日定期試験が終了したのですが、
座学が5科目あったのですが全て追試になってしまいました。

今までが全てその場限りの
短期記憶でのりきった事が原因というのもわかっていますが、
解剖学や生理学など中途半端にわかっていません。
しかし、家庭教師になってくれる友人もいなく、
先生に聞いてもなかなか教えてもらえません。

夏に単位保留科目を1つ抱え、後がないだけにとても困っています。
私のような方は鍼灸専門学校には多いのでしょうか?』

〜Nさんより〜


大原
大原

こんにちは。
自分が通っていた学校の同じクラスの中では、
仕事のために勉強の時間を捻出するのが
難しいという人が結構いました。
その中で追試になった人も若干いましたが、
本試験前に勉強時間をなんとか確保して、
追試や、追試になっても単位保留は免れてたという方がほとんどでした。
ですが、仕事をしていない(時間が多くある)人でも
追試になっている場合がありました。
Nさんのクラスではどうでしょうか?
また、Nさんが学校の勉強に悩んでいらっしゃる原因は何でしょうか?

試験は、短期記憶だけで覚えて
突破できる場合もありますが、
理解をしていないと解けない問題も多く、
単なる丸暗記だけでは難しいと思います。

授業や教科書の内容を理解するためには、
はじめは丸暗記も必要ですが、
一回内容を理解してしまえば、
暗記しなければならない内容は
実は割と少ないと気づくと思います。
(100点を取ろうとすると相当丸暗記をする必要はありますが)

例えば、解剖学で脳神経を勉強するときには
どの脳神経には、何の種類の神経(知覚神経、運動神経、副交感神経)
が関係しているということを覚えないといけません。
このとき、
たとえば「知覚神経」とは何かがわかっていないと、
単なる暗記で終わってしまうために理解ができないです。
イメージも膨らまず、応用がきかないと思います。

脳神経の勉強を例にあげましたが、
もし「知覚神経」などの基本的な用語の定義などが
分からなければ、
まずはしっかりと基本用語の定義を覚えて、
いろいろ理解・応用ができるようにしていきましょう。
特に解剖・生理は他の科目の基本用語になりますので
しっかり復習した方が良いでしょうね。


本多
本多

自分と同じ立場の人を探して安心したい気持ちはわかりますが、
根本的な解決にはならないと思うので、
現状をどうすれば解決できるのか考えていきます。

前と同じ事を繰り返さない為に、
あきらめない為にはどうしたらいいのか、
先生や友人の協力を得られない以上は
自分でやるしかないので、
その方法を考えていきましょう。

今まで短期記憶で乗り切っていた。とのことですが、
恐らくテスト前にまとめて頭に詰め込んで覚える
特徴があるのではないでしょうか。
予習まではいかなくても
授業で写したノートを、
その日の内に見直すだけでも
頭には残りやすくなると思います。
ノートもそうですが、
授業の様子を録音して、
もしも電車通学でしたら
電車の中で授業の内容を聞いて帰るだけでも
ある程度の復習になると思います。
(録音する時は先生に許可を取って下さいね)

あと、気持ちの切替え方も重要だと思います。
勉強する気持ちをON・OFFで表すと
授業が終わった時点でOFFにするタイミングが早すぎると、
家に帰って復習時に改めてONにする場合、
非常に労力がいるように感じます。
帰宅途中でも授業ほどではなくても
弱くてもいいので、ONの状態を持続することができれば
復習にも取りかかりやすくなるかなと思います。

解剖生理が苦手なら
これは興味あるかなと思える科目を、
興味から学んで得意に変えて、
苦手をカバーするのも一つの手だとも思います。
一つ自信が持てると
苦手の分野にも、やったろうか。
という気持ちで手をつけていけるようにも感じます。

勉強を、苦手を克服することは
容易ではないですが、
逃げることなく開けることを信じて
頑張って下さい。

応援しています。


為沢
為沢

御質問、拝読しました。
私の覚えている範囲でのお答えなんですが
在学中、学校の試験を何教科も落としている方は
同級生50人中1~2人位いたと思われます。

”何教科も落としている人がいるのか?”よりも
”勉強がわからない”というのがメインテーマだと思うのですが
学校にいてて思ったのが、
目的意識の違いで、身の入る勉強ができるか否か、
明暗をはっきり分かれていたのではないかと感じてました。

私は夜間の学校に通っていたのですが
①高校卒業して、すぐ専門学校入ってきた子は
高校の学生気分の延長で来ている子が多く
勉強も何とかなるやろ♪みたいな感じだった為
(勿論、真面目な子もいました)
やはり、高校の勉学とのギャップに戸惑い
挫折して辞めてしまった方もいました。

②反対に、社会人の方は転職を考えた上
鍼灸の学校に来られている方ばかりで、
①に比べ必死さが違うので勉強に打ち込み、
とても良い成績の方が多かったのを覚えております。

なので、学校の勉強のみに焦点を当てるのであれば
”目的意識”を持って臨んでもらえれば
勉学が身につくと思います。

では、”目的意識”をどこに照準を合わせるか?
国家試験合格も大事なのですが
その先にある、Nさんが鍼灸師になってしたいこと・やりたいことが
大事になってくるのかなぁと私は思います。
それが勉強の原動力になってくれるはずです。
長くなりましたが、私からの回答です。

P.S
勉強については暗記が主になると思います。
頭で覚えれなかったら、体で経験して覚えて下さい。
視覚・味覚・嗅覚・聴覚・触覚の五感を使っても良いと思います。
痛みで覚えても良いですし、覚えれるのであれば
何でもやってみましょう。


北野
北野

一度学校を退学され現在別の学校に通われているとの事ですが
退学されてからも鍼灸師になりたい理由があったんですね。
どういう経緯で学校に入ったかはわかりませんが、
Nさんの言うように僕も始め学校に入った時は、
授業の内容を暗記するのが精一杯でその場限りで、
乗り切るだけで理解なんて出来ませんでした。
でも覚える事を続けていくうちに色んな事が繋がってきて
少しずつですが理解出来るようになってきました。
理解してくると段々新しい興味がわいてきて学ぶ事が
楽しくなってきます。
Nさんが実際に臨床の現場を見たりしているのかは
わかりませんが勉強の理解に苦しむようであれば
実際の臨床現場を見てみるのも学びに繋がることも多いと
思いますのでそういうのも一つの勉強方法だと思いますよ。

今は単位の取得に追われて大変だと思いますが、
本当に鍼灸師になりたいと思うのであれば、
学校を卒業することと国家試験に合格することが
絶対条件になるので、今はまず短期の暗記でもいいので
単位を落とさず卒業するという事と
それを続ける事で最終的には理解が深まり国家試験合格が
見えてくると思いますので頑張って下さい。


下野
下野

専門学校に関わらず、
わからなくて先に進めないと
言う方は多くいると思います。
ただそんな事を言っていても
国家試験は待ってはくれませんので、
冷たい言い方ですが、
何とかするしかありませんよね。

定期試験を短期記憶で乗り切ったと
ご自身でわかっているのであれば、
一から勉強し直すしかないのではないでしょうか。
幸いにもあと1年あるようですし、
そろそろ春休み?に入るでしょうから、
教科書を一から読み直すなりしたり、
授業後に復習をするのが良いのではと思います。

ただあくまで進級や国家試験は通過点であり、
国家試験合格、進級のための
勉強という意味で捉えていてはいけないと思います。
結局は今の勉強が、
鍼灸師になった時に生きてくることもある訳ですから。


小堀
小堀

ご相談内容、拝見させて頂きました。
一度断念された道を再度選ばれたということは、
Nさんの鍼灸に対する熱意が
それほど強かったのだろうと想像して
自分なりにお答えさせて頂きます。
ご自身では、試験をその場限りで乗り切ってこられたと
書いておられますが、二年生まで進級もされてますので
実際に「その場限り」ではなく、
きちんと勉強されれば、仰る様な中途半端は理解には
ならないのではないでしょうか。
なぜ「その場限り」になってしまったのかは
書かれてなかったのでわかりませんが、
現在の勉強法では難しいことが
結果としてでてしまっているので
そこを改善できればよいかと思います。
私自身、勉強が得意な方ではないので、
そもそもの勉強方法を見直してみたり、
時間が無いのであれば使い方を見直して
小さな積み重ねを続ける事が大切と感じています。
実際に患者さんを診ることになれば、
試験の合否は通過点になり、
Nさんの学ぶ姿勢やどれだけ学んできたかが
一層問われることと思います。
学校に入った当初のお気持ちに立ち返れば
きっと乗り越えていけると思うので
頑張って下さい。応援しています。


新川
新川

ご相談の真意として、
「どのように勉強すればよいか」
こちらが一番の疑問点と仮定してお答えさせて頂きます。

正直勉強方法自体は
人それぞれだとは思いますが、
短期記憶では限界がありますし、
現状Nさまの勉強方法としては合っていないようです。
それでは、他の勉強方法を考えてみましょう。
・とにかく書いて覚える
・人と会話しながら覚える
・絵や図で表現し、イメージで覚える などなど

ご相談頂いた文章を読むと
切羽詰まった状況におありとのことですが、
ここはやはり根本的にやり方を変える事が必要なので、
勇気をもって取り組んでみて下さい。

あとは、モチベーションですかね。
継続的に勉強していくためには必要な要素です。
これもその人によって、
・追い詰められないと動き出せない人
・余裕をもってこつこつ積み上げる人
・ライバルへの対抗心で頑張れる人 などなど

・・・・これまでの文章を書き込んでいて
ふと気づきましたが、
「自分のことをいかに知り、それを踏まえて行動にうつせるか」
というのが肝なのかも知れません。
自分の良いところ、悪いところ、
出来ているところ、そうでないところ、
勉強でいえばどの分野が得意か不得意か、
どれだけわかっているのかを知ることですかね。

一度、学校を辞められ、
その後再度別の学校へ入り直すことは
それなりの覚悟があったとお察しします。
そのような熱意が鍼灸に対してあるのであれば、
そのエネルギーをいかに勉強に転換できるか、
挑戦してみて下さい。


林

今の現状で、それで良いのかどうかは別として
素直に質問にだけ答えると、
私の知っている時代と私の周囲にはそういう人は
ほとんどいませんでした。
但し、一昔前の話であり、
今と違い入学するのも困難、
良くも悪くももう少し敷居の高さみたいなものがあったので
なんとしてでもやり抜けないと後がない人が多かったです。
そもそも学校も数校しかなく少なかったですし、
時代が違うのかも知れません。
昨今の学生事情につきましては、
当院の修行生の方が詳しいかと思われます。

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