突発性難聴で耳の聴こえが悪いから治してくれと
いらっしゃったお子さん、7歳のNちゃん。
テイ鍼という刺さない鍼で治療。
少しましになったので「今度、子供用の小さな鍼をしようか。」
と語りかけると大泣きされてしまった。
恐い恐いと身体を縮める。
わかった ごめんとまたテイ鍼で優しく治療していくが、
途中でNちゃん、
「先生、本当にいたくない?私、いたくないならしてもいい。」
「えっ、ほんとに?どうした、いきなり。」
と急に覚悟を決めてくれた。
覚悟に応えてそっと鍼を置く、
鍼を刺したのもわからずに彼女は話していた。

「もう刺したよ。」
「本当に?でも わかったよー。」

「うそやん。そのまましゃぺってたやん。」
「へへ。」
恐さが取れて、自信満々そうな表情で鍼を受けてくれた。
おけげで治療も良く効いてくれた。

なんだろう すごく嬉しかった。
彼女が僕を信頼してくれた事、感謝したい。

こういう話はどこか嘘っぽくてにがてだけど、昨日の話でした。
そう言えば”こどもの日”だったもんな。

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