宮村です。
今回は臓腑弁証の肝・胆病弁証の
肝経寒滞について勉強した内容を書いていきます。

肝経寒滞
陰寒の邪が肝経に入り気血が凝集して
滞ったために起きる病変である。
その原因は主に2つあり、
1つは外感した寒邪が厥陰経脈を直中したものと
もう1つは肝陽が衰えたために寒が
内部から発生したものがある。
その病理変化は発病の原因によって異なり
寒虚と寒実がある。

寒実
外寒の邪が肝脈に直中し、
寒の収引する性質のために陽気が鬱滞し、
気血の流通と筋脈の柔軟性を
阻害し気血が凝集停滞し、
通じなければ痛みが生じるので、
胸脇苦満・疝気・腹痛・四肢の冷え
指の爪が青紫色になる・月経痛・無月経
などの症状が現れる。
また寒邪が筋肉を損傷すれば筋脈が痙攣し
転筋・腹痛・陰茎・陰嚢の収縮などの症状が現れる。

寒虚
中焦が虚寒で土が水を養えなかったり、
命門の火が衰えたために
肝の温煦作用が失調したりして、
肝陽不足・陰寒内生という病理に陥ったものである。
足腰がだるく力が入らない・異常に疲れる
憂鬱感・ビクビクする・涎を嘔吐する
頭頂部痛などがある。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村


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