又針に天地人の三才あり刺して皮肉に至るを天と云、
肉の内に至るを人と云、
筋骨に至るを地といふなり。
難経に云く春夏は浅きに宜し、
秋冬は深きによろし。
男は浅く、女は深く、
午前は男は浅く、女は深く、
午後は男は深く、女は浅く刺すべし、
是陰陽の法なり。
針灸を行ふに先づ、
行年宜忌及び人神在処を定むべし、
然らざれば害あり。
万物は五行の理のそむかず、
人は天地の正理なるゆへなり、
経に曰、人は天地の気を受て生ず、
天の陽気は気となり地の陰気は血となる、
天地は万物の父母たり、
頭面、喉、胸、心、腹、臍下、
肩背、肘、腿、手足、各手法あり、
みだりに治を施すべからず。
(鍼灸重宝記より)

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