今回も『難経』の記事になりますが、
いつも鍼灸の勉強をする前に頭を切り換える目的で
☟の歌を聴いております。

サッカーのイングランド・プレミアリーグ
マンチェスター・シティのアンセム『Blue Moon』を
イギリスのロックバンドBeady Eyeが歌い、
その後自分たちの曲『The Beat Goes On』となるPV。
なぜこの曲?と思われるかもしれませんが、
ただ、心地よいメロディーとボーカルの声、
アンディ・ベルというギタリストの意図がつかめない格好etc.
僕にはそれら全てが格好良く見えた。
ただそれだけの理由で、なぜかこの曲を聴くと
頭がスカッとして 勉強モードのスイッチが入るわけです。
どんなものか、気になる方は聴いてみて下さい。

ではスッキリしたところで
『難経』に参りましょう。


【原文】
「第五十二難」
五十二難曰、府蔵発病、根本等不。

然。不等也。

其不等奈何。

然。蔵病者、止而不移、其病不離其処。
府病者、彷彿賁響、上下行流、居処無常。
故以此知蔵府根本不同也。

「第五十三難」
五十三難曰、経言七伝者死、間蔵者生、何謂也。

然。七伝者、伝其所勝也。間蔵者、伝其子也。

何以言之。

仮令心病伝肺、肺伝肝、肝伝脾、脾伝腎、腎伝心、
一蔵不再傷、故言七伝者死也。
仮令心病伝脾、脾伝肺、肺伝腎、腎伝肝、肝伝心、
是子母相伝、竟而復始、如環無端、故曰生也。


【現代語訳】
「第五十二難」
腑と臓の発病には、根本の違いはあるのか。

答え。
根本の違いはあります。

では、どのように違うのか。

答え。
臓の病の多くは静止して移動をせず、
病の部位は初期の所からは動かない。
反対に腑の病は、
気が奔走して音を発し、上下に動きながら
病の部位が定まらない。
以上のことから、臓の病と腑の病の根本は
違うと知ることが出来る。

「第五十三難」
医学経典には、
次伝するものは死に至り、
間臓に伝わるものは生きるとあるが、
これはどういった意味なのか。

答え。
次伝とは、五行理論の相剋の順で伝変することであり、
故にその勝つ所に伝わる。
間臓に伝わるとは、五行理論の相生の順によって
その子に伝わるという意味である。

なぜ、そのように言えるのか。

例えば「心」が病になると、
次伝の場合は心から肺に、肺から肝に、
肝から脾に、脾から腎に、腎から心に伝わる。
一つの臓は病邪を二度受けることは出来ないので、
次伝の予後は不良となる。
間臓に伝わる場合は心から脾に、脾から肺に
肺から腎に、腎から肝に、肝から心に伝わると
五行理論の子から母へと伝わるものであり、
一巡りした後にまた始まる。
それは、輪に端がないのと同様であり、
この場合は予後は良好となる。


【解説】
「第五十二難」
ここでは臟病と腑病は根本が異なることを論じている。
東洋学術出版社の『難経解説』には、
「根本」は形のある病だと語釈されており、
当難では積聚病を指していると考えられている。

臟病
臟は陰陽では陰に属し、陰の性質は静である。
そのため病の部位は移動することなく、一定である。

腑病
腑は陰陽では陽に属し、陽の性質は動である。
そのため病の部位は流動して定まらない

「第五十三難」
ここでは病の伝変と予後を論じており、
次伝するものと、間臓に伝わるものとにわけられる。

相生相剋関係
相生相剋関係

次伝
五行の相剋の規律による伝変であり、
黄帝内経 素問玉機真臓論篇には
「病之且死、必先伝行、至其所不勝、病乃死。」
病で患者が死ぬとき、病は必ず自分に剋つ臓に伝わり、
そこで患者は亡くなる。」
と述べられており、病が我を剋する臓から本臓に伝わると
病は重篤になり、予後は不良となる。

間臓伝
五行の相生の規律による伝変であり、
母病が子に伝わるもの。
この場合は、次伝に比べ病は軽く、予後は良だとされている。


<参考文献>

『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『難経解説』 東洋学術出版社
『現代語訳◉黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『基礎中医学』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

2 コメント

  1. 新しいような古いような・・・
    最近のバンドですよね?
    高校生の頃(30年くらい前)は良く聞いていたのですが最近はいいと思える音楽になかなか出会えません。
    この曲聞いているうちに当時聞いてたバンドが3組くらい頭の中でフラッシュしました。
    最後にはビートルズの「In my life」や「Norwegian Wood」が脳内で鳴り響いていました。
    (リードボーカルの人のヘアスタイルがリンゴ・スターを思い出すからかも?服もどことなくモッズっぽいし)

    私は気合入れるときは心地いい系よりハードロック系の曲を聞くことが多いです。

    最近、BGMが行くたびに変わっていますよね。
    前は同じオルゴール曲でしたが。
    一度ジャズ調の曲の時があり、テンションあがりました。
    一鍼堂さんのインテリアや雰囲気とジャズが私的にドンピシャだったのです。
    次はどんなBGMかな?ひそかな楽しみになってます。

    • おコメさん

      コメントありがとうございます!

      元々はoasisというイギリスのロックバンドだったのですが、
      2009年にバンドが解散し、その後にこのバンドが結成されました。
      前身のバンドは1991年に結成されておりますので、
      もしかしたらおコメさんも一度は耳にされているかも知れませんね。
      また、おコメさんの脳内にビートルズの音楽が鳴り響いていたのは、
      服装などもそうですが、
      彼らはビートルズを敬愛(崇拝と言ってもいいかもしれませんが。)していますので、
      そのスタイルはビートルズと同じブリティッシュロックを踏襲しています。
      そのため、ビートルズが鳴り響いていたのだと思いますし、
      新しいような古いような感覚にもなると思います。
      ※最初の「blue moon」って曲が1930年代の曲なので、
      それも影響していると思いますが・・・

      おコメさんは、気合いを入れるときはハードロック系ですか!
      僕のイメージとは異なっていたので、ちょっと意外でした(笑)
      僕自身 ハードロックを聴くことがないので、一度どんなものか聴いてみます。
      またお薦めのバンドがあれば教えて下さい!

      あと一鍼堂のBGMは、確かに日によって異なりますね(笑)
      おコメさんはジャズですね!メモしておきます(._.)φ
      また次回の来院時にはどうなってるか、楽しみにしておいて下さい!!

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