木々が殺される悲しみは深い。
天災ならまだしも、
人の手によるものはなお受け入れがたい。
そのようなことにより昨夜は涙した。

殺すのは一瞬であるけれども、
癒やし、取り戻すのは長い時間がかかる。
比較的早く忘れ去られる怒りと比べ、
それは溶け込むように関わる存在に確実に染みいる。
そのような傷も、
時が優しく包むのではあるが。。

あのような悲しみが一つでも少ないように
僕の手を通る針は、
可能な限り美しく
可能な限り無駄なく
可能な限り音無く。
木々を慈しみ、
鍼と生命の深淵なる構造に最大の礼を尽くすしかない。

合掌。

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