下積み修行中の冠木さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、冠木です。
今回は、宮島の写真を載せたいと思います。
大鳥居と、厳島神社内です☆
CMで見た人がいないイメージで行ったのですが、紅葉が見頃の季節だったため、
人だらけで、 少し驚きました。
人がいない時を、見計らい撮影しました!!笑
干潮時と満潮時で、違った景色を見ることが出来たのでよかったです。


今回は、肺の主な生理機能について書いていきます。

【1】気を主り、呼吸を主る

肺には
①「一身の気」を主る作用と、
②「呼吸の気」を主る作用がある。
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①は第一に気の生成、特に宗気の生成に関して現れる。
宗気は肺から吸入される清気と、
脾胃が運行する水穀の精微とが結合することによって生成される。
従って、肺の生理機能は、
宗気の生成に影響するし、全身の気の生成にも影響する。
他にも、肺の「呼」と「吸」は、
全身の気の昇降出入に対して重要な調節作用を行っている。
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②は肺が体内外の気体交換を行う場所であり、
肺の呼吸を通じて、自然界の清気を吸入し、
体内の濁気を排出しているからである。
これにより気の生成は促進され、
気の昇降出入は調節されて、人体の正常な新陳代謝が行われる。


【2】宣発と粛降を主る

①宣発作用
1,肺の気化作用を通じて、体内の濁気を排出する。
2,脾により転輸される津液と水穀の精微を全身に布散し、皮毛に到達させる。
3,衛気を宣発し、腠理(毛穴)の開閉により発汗を調節する。
したがって、肺気の宣発がうまくいかなくなると、
呼気不利・咳喘・鼻づまり・くしゃみ・無汗などの症状がおこる。

*宣発=宣布発散
肺気が衛気と津液を全身に散布し、皮膚を暖め、
全身に栄養を行き渡らせ、皮毛を潤す、といった機能が含まれる。
また皮膚上にある汗孔は、「気門」とも言い、
汗を排泄し気を発散して、呼吸と津液代謝を調節する作用がある。

②粛降作用
1,自然界の精気を吸入する。
2,肺は臓器のなかでは最も高い部位にあり、華蓋の臓といわれる。
肺には自らが吸入した清気と、脾から肺に運ばれた津液、水穀の精微を下に送る作用がある。
3,異物を取り除き、肺の清潔な状態を保持する。
したがって肺の粛降がうまくいかなくなると、呼吸が急迫したり浅くなったりする。

*粛降=静粛下降
気機の昇降と水や津液の輸送に影響を与える。

*「華蓋」(かがい)
かつて中国皇帝が乗車した車につけられた、模様のある傘形の覆いのことである。
「肺は華蓋たり」とは、肺の生理機能的特徴を比喩的に表したものである。
肺は体の中で最も高い位置にあり、諸臓腑を覆っているため、
病邪が人体に侵入するとまず肺が侵される。
それによって肺は諸臓を外邪の侵襲から保護している。

③肺の宣発と粛降
生理的には、お互い依存し合っており、また制御しあっている。
病理的状況下でも影響し合う。
どちらも正常であれば、気道は通り、正常な呼吸が行われる。
しかし、失調すれば「肺気失宣」「肺失粛降」という病変がおこり、
咳嗽や喘息を伴う肺気の失調の証が現れる。

*肺気失宣
外邪が人体に侵入しようとすると、まず肺衛がその攻撃を受け止めるので、
邪生が争えば肺気の宣発機能が遮られ、表衛の失調という変化が起こる。


【3】通調水道の作用

「通」とは疎通のことであり、「調」とは調節のことである。
「水道」とは、水液を運行・排泄する通路である。
肺の宣発・粛降機能は、協調して体内における水液の輸送・排泄を疎通・調節している。

1,脾が上に輸送してくる水液は、肺気の宣発機能により全身に輸送され、
その一部は汗となって体外に排泄される。

2, 一方、不必要な水液は肺の粛降作用により膀胱に輸送され、
腎と膀胱の気化作用によって尿液となり体外に排泄される。

肺気の宣発機能が失調して腠理が閉じると、無汗や浮腫などの症状が現れる。
粛降機能が失調すると、浮腫や小便不利などの症状が現れる。


【4】百脈を朝(あつ)め、治節を主る

「朝」には、集合という意味がある。全身の経脈は肺に集まる。
そのため、肺は「百脈を朝める」といわれる。
また、全身の血と脈は、心が統括しているが、
血の運行は気の推動機能に依存しており、
血は気の昇降運動により全身に運行している。

*「治節」には、管理・調節の意味があり、次の4つの内容がある。
①呼吸を調節・・・肺は呼吸を主り、これにより規則正しい呼気と吸気が行われる。

②気の昇降出入を調節・・・肺の呼吸により、全身の気機は管理・調節されている。

③血液運行の推動・調節・・・肺は気の昇降出入運動を調節しているが、
これにより心臓を助けて血液の運行を推動・調節している。

④肺の宣発・粛降作用は、津液の輸布、運行と排泄を管理・調節している。


参考文献:
『中医学の基礎』
『中医病因病機学』
『中医基本用語辞典』
『やさしい中医学入門』  東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

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