下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


中医学では、私たちの身体は自然界の気候の変化に対応して
正常な生理活動を保つ能力をもっている、と認識していました。
したがって、冬眠状態で固まっていたからだが春になって暖かい春風を感じると
体内の陽気が次第に生長し、緩み膨らんできます。
春は五臓のうち肝臓の機能が盛んになり
精神・情志の活動が上昇・発散するので、興奮状態を招きやすくなります。
これは脾胃にも影響を与えるので
外邪を防ぐと同時に、肝の抑鬱を解消し怒ることを戒め
度量を大きくもって、楽観的で愉快な心理状態を保つことが重要であるとしています。
「春眠暁を覚えず、処々に啼鳥を聞く」といいますが、
陽気は筋肉や皮膚など体表に向かうので、
朝寝坊は陽気の成長を防げてしまいます。
このため朝は早くおき、ゆったりとした服を着て
リラックスして陽気の生長を促進するように心がけるとしています。

春の薬膳
春は陽気を育てて、生長させる季節であり、
また肝の疎泄が盛んになる季節なので温性で
辛味・甘味の食材や中薬を摂るとよいとされています。
米・大棗・落花生などの補養作用があるものと、
ネギ・生姜・香菜・紫蘇(シソ)・防風(ぼうふう:セリ科の植物)・豆豉(トウチ)などの
上昇・発散させる効果があるものを使うとよいと考えられております。

※酸味の使い方に注意
春は「酸味」で肝に入るとされていますが
酸味には収斂・固渋の作用があるため、陽気の生長・発散を抑えます。
したがって陽虚証や気滞証による冷えがなどがある人は酸味の摂りすぎには注意すべきであります。

※補血・滋陰の働きがある食材や中薬を使う
普段、暑がり・のぼせやすい・めまいがする
頭痛・目が赤いなどの、「肝陽上亢」の症状がよく現れる人には
補血滋陰・平肝作用がある食材や中薬がよいとされています。

※脾を補う作用がある食材や中薬を使う
肝臓の疎泄を主る働きは、脾の消化吸収を促進させる作用があるので、
肝と脾は密接な関係でつながっています。
春は、肝だけでなく脾の調子をみることも大事であるため
脾を補う作用がある食品を摂るべきであるとされています。

春(立春~穀雨)の旬の素材
野菜:ふきのとう・青海苔・からし菜・旬菊春キャベツ
わけぎ・菜の花・セロリ・つくし・筍
果物:ぽんかん・いちご・はっさく・デコポン
むつりんご・金柑
魚介類:わかさぎ・ます・さより・白魚・たこ
はまぐり・あいなめ・ほっけ・しじみ

※薬膳では旬の食材を取り入れるだけでなく、身体の体質を
考慮し、献立を考えることが重要であると考えられております。


参考文献:
『中医薬膳学』
東洋医学出版社
『薬膳素材辞典』
源草社
『薬膳の基礎知識』
環健出版社
『中医食療方』
東洋医学出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

木村

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